イベント部屋 | ナノ



「なあなまえ、やってみたいだろ、あれ」
「何を…、ですか?」
「年が明ける瞬間……、オレ様は地上にいなかった!」
「い、いえ特に…」
「えー、やろうぜー?オレ様となら可能だぜー?ジャンプしようぜー?」


なー、なー、とだだっ子の様に言うM様にやっぱり強く言えない私はそんな私に苦笑して折れてしまうのだ。


「…わかりました!M様がそこまで言うならふたりで地上にいなかった事実を作りましょう!」
「乗ってきたな!よし、手繋ごうぜ」
「手繋ぎましょう」


きちんと繋がれる私とM様の手。ふわりと浮かぶ体。ちょっと待って、ジャンプどこじゃない。


「浮いてますM様浮いてますー!」
「まあまあそう焦んな。オレ様いるから落ちねーし」


しがみつかれるなんて年末にラッキー、とか何とかさらりと言えてしまうM様に年末にときめいた。


「イェーイ夜景綺麗」
「わあ、ほんのりついてていいですね」
「だろ?お、除夜の鐘鳴る…」


新年の始まりの除夜の鐘の音。本当に地上にいなかった私たち。浮かんでるんですけど。


「あの、M様。M様って本当優しいですよね」
「オレ様はただなまえが好きなだけだぜ。んで、そのなまえと楽しいコトしたいだけ。そんだけ!」


しっかり繋がれたままの手を離さなければ落ちない。落ちるのが恐いのもあるけど、やっぱり離したくないだけ、が強いかも。


「なまえ、新年あけましておめっとさん!今年もオレ様の隣よろしく」
「おめでとうございます。昨年も私といてくれてありがとうございました。今年もよろしくお願いします、ですかね?」
「うまいうまい」


ホラなまえ、とM様は自分を指さす。首をかしげるとにまりと笑ってM様はこう言った。


「初詣、神に直直にしねーの?」
「そうでしたねっ、ではMZD神様、無病息災と恋愛成就、よろしくお願いしますねっ」
「はいはい、無病息災は約束する。恋愛の方は放すつもりねぇ。はいなまえの初詣終了!」
「アハハッ、最強のお参りですよ!」
「そりゃお前は神に愛された女だも〜ん」


んじゃ新年お初、一緒に何かやろうぜ?と無邪気に笑うM様はあけおめパーティーを開いたところ、皆に色々されてました…。





―――

M様ならチート性能で何だってできますよ




12.01.02



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