「楽園の塔が崩壊した。」
「バレバレの嘘はやめて下さいジェラール様。」
なら今私達の居る所は何処ですか。楽園の塔2ですか?…エイプリルフールにまさかジェラール様が乗るだなんて思いもしなかった。
「なら…俺は実はジェラール・フェルナンデスじゃねぇ、ルカリオだ。」
「中の人ネタもやめましょうね、ジェラール様。」
「チッ…。」
まさかの中の人ネタ。ジェラール様は一体どうしてしまったのだろう。
「…俺はお前が大嫌いだ。」
「ああ、でしょうね。」
「なっ…!?」
何だかジェラール様が落ち込んでいた様な気がしたけど気にしない。
「嘘だぜ?反対にしやがれ…!」
「反対に…?」
大嫌い、の、反対。
「少し好き?ですか?」
「大好きだバカヤロー。」
フンッとそっぽを向いたジェラール様が可愛くて私はジェラール様に無関心ですよ、と告げた。
「無関心…の反対?」
「分からないんですか?マザーテレサですよマザーテレサ。」
「愛…か…!」
ギュウ、とジェラール様に抱き締められて、これが嘘だったら嫌だな、とエイプリルフール特有の思考回路を巡らした。
―――
エイプリルフール過ぎた。
けどジェラールで甘書けて良かったかな。
愛の反対は無関心、当たってると思います。
無関心って凄く恐いです…。
因みに中の人ネタのルカリオは映画版の波動の勇者〜のルカリオです。
11.04.02
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