「トリックオアトリート！さあなまえ、観念してオレに菓子をよこしやがれ！」
「え、えええ？Ｍ様、今日は私ハロウィンパーティー不参加ですって言いましたよね？」
「参加してくれねえからじゃんかよー」
ホラくれよ、なんて無邪気ないい笑顔で私に言ってくるものですから、私もちょっと口元が緩んでしまいました。そしてころりとあめ玉ひとつ。
「…ってコレコーヒーじゃねえか！」
「だって苦いんですもん…」
「うわひっでえ。永遠の少年のオレ様に苦いアメよこしやがった」
と言いつつ舐めるＭ様。
「アレ？案外苦くねぇじゃん」
「えっ？苦いじゃないですか！」
「…もしかして、オレより子供舌？」
「そ、そんな筈はない…です」
んじゃ試してみる？とＭ様にキスされました。いつの間にか口にはコーヒーアメ。
「や、やっぱり苦いですよコレ…」
「なまえってマジ子供舌なのな。ま、可愛いじゃんなまえ！」
というか…、キス……口移し！？
「ちょっ！Ｍ様！さりげ大胆な事しないでください！」
「おっ、なまえ顔真っ赤ー。やっぱ可愛い」
「からかわないでください！…あ、トリックオアトリート！」
「神にそれ言う？」
また甘いキス。やっぱりお菓子はくれないんですね。
―――
最近Ｍ様のキャラが違う
11.10.18
戻る