いつになったって願いは尽きない。
人間とはそういう生き物ではないだろうか?
「アシュレイの願いは?」
「俺の願いはラムセを倒すことだ!」
「…そう、それだけなんだね。アシュレイは」
「ラムセを無事倒せた時。短冊の願いが叶えばいい」
愛しそうにアシュレイは目を細め、笹を眺める。
アシュレイの短冊は高い所に吊るされ、読めない。
「ラムセを倒せたその時、なまえが俺の隣に居さえすれば何も言うまい」
ふいっと向こうを向いてしまったアシュレイの頬は赤かったと思う。
純粋だなぁ、アシュレイは。
私の願い、それは―、
“偉くなりたい”。もう少し、保留にしておこうかな?まだアシュレイの部下でいたいから。
―――
部下なのに態度悪いねこの娘…。
11.07.08
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