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睡眠妨害が一番嫌がります、やめてあげてください。危険です。
そう書いた紙がフェガロさんに貼ってあった。セロハンテープで彼の白衣に綺麗にぺたり、と。大方この紙を貼った人物は想像がついた。彼の兄のフィガロさんか、時々思い立った様に悪戯をするマイトキさんか、ヴィースさんだろう。机に突っ伏して、寝息を立てるフェガロさんはそんなに無理矢理起こすと危険な人物なのだろうか。
思いながら机の上を見ると、きっと勉強していたのだろう、薬草の名前らしきものやらなにやらが書いてある紙が敷いてあった。


「あっ、」


手を滑らせ、花瓶を落としてしまった。パックリと割れることはしなかったものの、かなり大きな音がした。もしかして、と寝ているはずのフェガロさんを見上げると、不機嫌そうな半目で彼は私を見下ろしていた。





―――

起こすな危険




13.01.23



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