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※2Pの通雅さんもいる
※通雅さんが病んでない



手紙がない、ここに置いてあったはずなのに。
サアッと顔から血の気が引いていくのが自分でわかった。まさに顔面蒼白だ。通雅がどうしたんだと俺に聞いてくるけれど、正直今俺はそれどころじゃない。机の上に置いたはずの手紙を知らないかと通雅を見ずに聞くも、知らないとしか返ってこなかった。
あんな手紙をもし、他の誰かに見られたりしたらもうきっと俺は学校に来ることができない。鞄を漁り、机の中をひっくり返し、わざわざ階段を駆け降りてロッカーまで見たというのに手紙はどこにもなかった。


「あ…の、風雅さん…」
「え、あ、なまえ!?ど、どうした…?」
「手紙、烈くんから受け取りました。お、お返事は絶対します!待っててください…!」


言うだけ言って、頬を赤く染めながら廊下を走っていってしまうなまえの手に、なくしたと思った手紙は確かにあった。あの封筒には見覚えがあるし、ずっと探していたのだから間違いない。


「犯人、烈だったのか…」
「よかったな、風雅。あれは僕の目から見ても脈がある」
「そ、そうなの…か?」


とりあえず気を静めようとヨーヨーを取り出して、軽く遊んでみたのだが、通雅からまず机を片付けろと怒られてしまった。俺の目から見ても、確かに俺の机はぐちゃぐちゃで、さっさと片付けないといけないな…、と苦笑するしかなかった。





―――

全部ひっくり返しちゃった風雅さん




13.02.12



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