いくつき



郁から逃げてしまった月子は思わず路地裏に入り込んだ。
「…郁の馬鹿」
ぐずぐずと涙が止まらない。泣きじゃくる音を聞き付けたのか誰かがやってくる足音がした。
嫌、恐い。身を固くした月子が聞いたのは「危ないことしないでって言ったじゃない」と呆れながらもほっとした顔をする恋人の声だった。

/郁月「夜の路地裏」「泣きじゃくる」「足音」#
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