いくつき


どうしよう、と思ったらもう遅かった。雷の音がどんどん近づいてくるような気がする。迫り来る轟音に怯えて震えていると、上から声がした。
「…強がってるからこんなことになっちゃうんでしょ」
「だって…郁が悪いんだもん」
「はいはい、お姫様」
呆れているようにも聞こえる声は、やっぱり暖かかった

/郁月「深夜の路地裏」「つよがる」「雷」

深夜の路地裏がどこにも入っていない件#
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