いくつき



夕日が妙に鮮やかで綺麗。波が足元の砂をさらう。僕もどこかに連れ去ってくれたら、なんて思う。姉さんの電話にかけても当然繋がらない。彼女が制服を脱ぎ捨てたら、蛹が脱皮をして蝶になるように、彼女は大人になる。僕と同じように、大人に。それがどうしようもなく、悲しくて。涙が出そうになるのだ

/郁月「夕方の浜辺」「電話する」「制服」
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