こつき


グラスをカウンターに置くと、不意に夜久と出会った日のことを思い出した。
「保健係になった夜久月子です」
始めは何の冗談かと思ったものだ。大人しいだけだと思っていたら、とんだ罠だった。今やこんな関係になるとは誰が知るだろう。
「あぁ…」
これは夢なのかと疑うくらいに幸せな日々を俺は過ごす。

/琥月「夕方のカウンター」「出会う」「罠」
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