<人肉食害者(イーター)・人血飲害者(ヴァンパイア)>
 奇病と呼ばれる原因不明の病。奇病者をまとめて「害者」と呼ぶことも多い。

 自分の意志とは関係なく、身体が人肉または人血を異常に欲する症状を起こす。発症時期には個人差があるが、成人までには確実に発症する。定期的に人肉か人血を口にしないと発作が起きて衝動的な行動をとることもあり、ひどくなると意識の有無に関係なく周辺の人を襲うことも稀ではなく、衝動的な行動なので必然的に人を殺すだろう。分けられているのはほらあれだよ、お腹が空くのと喉が渇くのって違うでしょほら。
 また、害者は個人差はあるが例外なく身体能力が一般の人間より高い。
 現在、原因解明及び治療と称して害者を集めたり回収が行われているが、ほとんどは治療に関係の無い人体実験の道具として扱われる。多くの実験を繰り返されてやがては死に至るか、用済みとして捨てられる。
 親の中でも子供が害者を発症すると、周りに知られる前に捨てたり殺したり、最も多いのは害者回収を行う組織への譲渡(もしくは売り飛ばし扱い)である。

 発作を緩和するとか抑えるとかなんとかって非合法な薬が出回ってたりするが、所詮は麻薬のようなもので、効果があってもいずれ耐性がつくか、身体が壊れていくだろう。

 発症原因も治療法もわかっていない。それどころか、本当に病気であるかも疑問視され始めている。研究者の中には「人間の新しい進化の結果」と訴える者もいるが、世間一般としては病気として認知されている。

 また、害者は殺人鬼になる確率が高い(発作を起こさないために人肉・人血を取り入れる必要がある=他者を殺す)。
 害者自体は決して犯罪者ではないが、害者であることを認知された者が日常生活(一般的な人間な通常の生活)を送れることは間違いなく無い。世間から迫害され、人間として扱われないのが"常識"となっている。
 しかし、彼等はなりたくてこのような体質を得たわけではない。彼等自身に実際には罪など存在せず、一般の人間と変わりない人間であることは疑いようのない事実である。


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