全部あなたの好きにしたらいいと思う
可視化された愛なんて、嘘以上に信じられないだろう
うつくしいという状態は、停滞した心と似ている
転げ回って痛がって
まるで辺り一面の酸素が研いだ刃物に変えられてしまったかのような絶望に君が笑う

そこで手首を持ち出すのは卑怯だわ
世界は君のために回ってて、君は私のために呼吸をしてて、私は君のために世界を回す
君に殺して欲しくて生まれてきたの
割れちゃった想いをどうにも出来ずにかき集めてみた
君の吐く二酸化炭素まであいしてる

作り直したら、君は僕のことを見てくれる?
ことばの限界はあっという間に訪れた
はたして涙に音は必要か
まるで生卵を叩き割ったかのようなどろりとした朝焼け
精一杯泣いて、僕のいない未来で笑ってください

ごめんねとありがとうが同じ言葉だったら、もっと笑って言えたのに
いつから世界を数字で計れるなんて思い込んだの?
強要された選択に正解があるわけないだろう
黙ってて、彼の鼓動が聞こえない
この乗り物はハッピーエンドを燃料にしています

うつくしい、って言ってごらん
恋をすると喉が渇くのは、たぶん吸血鬼がいた時代からある病気のようなものなんだろう
嘘をついたっていいけれど
お腹が減るだとか、彼女が恋しいだとか、そういう無意識の中で生きたい
あなたが見えなくなった日のこと

レンズ越しの君なんかに興味はない
グルヴェイグの微笑みひとつ
死ぬのがこわいのに不死身じゃないの?
一からやり直すのは諦めて、五くらいからで妥協して
黄色いレンガを赤く塗って、

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