地球儀の裏側ってどこ?
たとえば、塩辛く煮詰めた涙で恋を薄めて、甘さなんてかけらも残さないのも失恋だろうか
殺してみせて、その左手で
優しいあの子に触れるのは、消毒液にまみれてからと決めている
スカートの裾をさらりと払う君の甘やかな指先ついて
ふたりぼっちの宇宙人
好きの乱反射で目が焼ける
レトロちっくに足掻いてみせてよ
こちら燃えないゴミ行きです
「私」の五段活用さんはい
言葉の冷凍保存
センチメンタルジャーニーに振られる
きみの恋の終止符になりたい
たられば過去論者
思い出はつまり、痛みだった。
レーゾンデートルの妄言
狸寝入りが十八番なの
充血を数えて、夜が明けた
しろい湯気に隠れたきみは、まるでのっぺらぼうのように口を割いた。
君への悪口、全部逆さにしてごらん
減らず口を塞ぐのは、あなたのそれがいい
わたしをころしてくれてありがとう
涙を流す旅に出よう
自由につけた首輪は何色だっけ
夢を見るのに目はいらない
はりぼてチョコレート
ずっと隠してた平たい空洞の裏
温度に怯える
その心臓は、有害だろうか
彼の手は、消える温度を拾う
back