どんな退屈もどうせきみには劣る
憂いはこうも錆びるだろうか
手習いを思い返すように模範的に死んでいく
決行には物足らない夜なのに、それが似合いだとでも言うのか
ねえ、改心するには手のひらがまだ足らないな

天使も悪魔も同じ呪文で来てくれるよ
ロリポップブルーアイズ
麗しの金星
ロマンティックは噛んでも味がしない
リアリスティックは炭酸が抜けてる

見晒せ群青日和
きみの麗しさは昨日まで
水平線にいたる病
トペッカローニ、やわらかなお呪い
アンコールは薄情もの

粉々にすればもう笑ったりしないよね
我々にはまだ、あの彗星がいるではないか
夢の余白は銀河に託すよ
うららかにはならない
神さまは人を傷つけられない

いつだって帳を蹴破ってしか夜を明かせなかった
無欠な恋なんてどうせどこにもないでしょ
果てばかり睨みつけて足跡さえ知らない
届きもしない残り火の星をまだ、
そのまま永遠に瘡蓋であれ

臨界不足の言葉足らず
あのとき、分かたれておいてよかったね
いつも遠く過去の星明かりだけ見ていた
願い事はどうぞ全部叶えてから会いにきて
あなたのためだけの恋だから、わたしのためだけの恋にしてほしかった

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