めざめるポラロイド
題名のない春
きみは守るが世界は壊す
好きな人への言葉が小説のパッチワークのようですこしはずかしい
恋心、圧死

merry cry
世界はまだ夢うつつ
きみの愛が有毒であることを責めるつもりはない
ことばは生きているし、わたしは死んでいない
ありとあらゆる世界で生きるあなたが幸せであるためにわたしが不幸になるのは当然である

次の終末にあの映画を観に行くのはどう?
涙の似合うお年頃
あなたに思い出してもらわなきゃ、わたしは幽霊にもなれない
札束に囲まれて、捨てられた、と思った
明日のきみを幸せにしたい

信じているよ、信じているから痛くしていいよ
なんにもほしくないのは受け取る器官を持ち合わせていないからですか
いつ死んでも平気なきみの、後悔や心残りになれたらとても光栄だ
そこに呼吸を求めるのは間違ってやしないかい
流れる時間が違うなら、生き急ぐしかないでしょう

見返りを求めてもらえないことがどれほど恐ろしいか知らないだなんて、
お願いだから、どうかわたしを諦めないで
世界はすべてわたくしごと
ひざを抱えて死ぬのに一秒もいらない
「好き」を言語化した際に「好き」となる場合なんてほとんどないってことを、底抜けに素直なきみは永遠に知らない

雄弁なる水晶体
不誠実を連れ帰る夜明け
耳だってうつくしいものを求める
煙草をなくすということは、この世からひとつ芸術を奪うということだとおわかりですか?
ピーターパンになるには国家試験が必要なんだって

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