つめたい愛が遺言を残すのを見ている
夜に染められた部屋の中であなたの運ぶ朝を待つのは、哀しいほどに幸せだった
爪を立てて死んでしまいたい欲求にかられる
涙の使い道を、あなたは知らないと言った
君の優しい手が私を殺すことはなくても、その優しさで私が死ぬことはあるかもしれない

ないまぜになった二人の境界線を確かめたかった
誤魔化してごめんね、どれもほんとうだったよ
真夏の太陽みたいな色をしたマフラーを巻いて、君は凍え死んでいた
映画の半券を棄てられずにいる
いつか見た終末を覚えているだろうか

踏みとどまっていたはずなのに、すっかり落下してしまっているらしい
あなたの海を、歩いてきました
あなたを愛していないというのは、誤魔化しでも強がりでもなく、単なる嘘であると気づかないあなたを愛している。
溶け出た過去をホットケーキにかけて
ああなんて可哀想なジルベール!

いつか窓枠に引っかけておいた本音は昨日の嵐で飛んでいってしまったみたい。
私のすべてを許してほしい
君だけの神様でいるから、もう泣かないで
紛い物の恋で、あなたを私のところへ
扇動される嫉妬

あなたのまつげが天使の羽に見えるくらいには、盲目的に好いている
おいしいものは全部あなたと食べたいし、あなた自体がおいしそう
レトロンリー
養殖的思考回路じゃあだめ?
嵐の中で繋いだ指の生きた冷ややかさを忘れられないでいる。

惰弱で死んで
心底悲しいって顔をしておいて、泣かないなんてあんまりだ
シルクハットの中の銀塊
困らせないで、叶えたくなっちゃう
肺がぺちゃんこなのは君の愛が足らないせいだって言ったら?

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