一





『おお、お客さん。待っていたよん』


まず始めに私が何故この状況になったかを話さなければいけない。何故こうなったかを、話さなければいけない



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私は何処にでもいる普通の人間で何処にでもいる普通の家庭で育った14歳女子。並森中学校に通っている普通の学生である

そんな何処にでもいる普通の私…八咫烏 鷺(ヤタガラス サギ)はある日、沢田綱吉くんという男子に出会い、そして、マフィアの、ボンゴレファミリーの仲間となった

はっきりいって、マフィアは嫌い。ボンゴレファミリーは嫌い。だけど、沢田綱吉くんは嫌いじゃない。普通。普通である。彼は優しいから嫌いにはなれなかったのだ

八咫烏 鷺。名前は普通じゃないとよく言われる私だけど、名前以外は普通な私がマフィアなどという恐ろしい組織に入るなんて、嫌に決まっているでしょ。でも、赤ん坊(リボーンくん)に脅されて無理矢理入らされた

人付き合いが嫌いな苦手な私は学校では無口で過ごしてきた。人付き合いをしたくないから、誰とも喋りたくなかった。そんな私は何故か沢田綱吉くんとあるきっかけで、よく話すようになった。そんな私は獄寺隼人くんには嫌われている。理由は分からないけど、嫌われている

そんなある日、リボーンくんからリングを渡された。雪のリングらしい。私はいらないと言ったけど、リボーンくんは私しか守護者になれないと、訳の分からない事を言ってきたのだ。詳しく聞いたけれど、やはり分からない。何故、私なんだということを


「……」


学校帰り、私は急いで早足で家に帰る

理由は“ 烏 ”だった。烏のせい。だから、私は夕方は出歩きたくない。学校の日は仕方ないから諦めてはいるけれど、やっぱり、出歩きたくない





 
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