――― 数分後

リーさんはあれから目を覚まさなかった。うん、ちゃんと手加減したのに


「相変わらず、強いなお前は」
『それで?』
「あの技…あれは」
『ガイ先生が思ってる通りですヨ。あれは虚刀流の技です』
「…やはりそうか」


うん、眠い


「鑢菊ノ助は今は何をしているんだ?」
『…何で知ってるんですかあの人のこと』
「以前一度会ったことがあるんだ…その時七実…君とも会った」
『…そうですか。なら、それは僕らが島流しされる前の事ですネ』


まぁ、何気にあなたと会った記憶はありますがネ。覚えていないフリをさせてもらいます


「島流しだと?!だが、そんなこと」
『知ってるはずありません。これはごく一部の方しか知りませんから。先生なら何故そうなったかもわかりますよネ?』
「ああ」


ですよネ。この人が分からないな筈がないんですから


『最初の質問ですが、主が今何をしていると聞きましたネ?』
「あぁ」
『…主は、もう死んでますよ…いえ、殺されました』
「何!?誰に殺されたんだ?!」
『それを語る必要はありません。それに僕はそう聞かされただけですから…本当に殺されたかも知りません』


あの人が殺したというのが本当なら、殺されたんでしょうネ


「…そうか。それはすまないことを聞いた」
『いいえ、かまいません』
「なら、今は君が虚刀流当主か?」
『事実上はそうなりますネ。あ、この事は誰にも言わないでくださいネ?めんどうな事になりますから』
「私は口が堅いほうだ!安心しろ!」
『(出来ないから頼んだんですけど)』

「…ん」

『あ、リーさんやっと目覚ましましたか』
「僕は、何をして…あ!!」


と、何か思い出したように僕の方を見てくる


「七実さん!!」
『はい?』
「もう一回僕と手合わせしてください!!」
『また、ですか?』


熱血というか、何というか


「リー!」
「は、はい!」
「今度は私と手合わせをしようではないか!」
『……』


気を使ってくれたのでしょうか?それとも、虚刀流の技を使わせない為でしょうか。というか、リーさん目が輝きすぎです。本当に僕はこの2人に付いていけないわ


「七実!もう帰ってしまうのか!」
『ええ』
「そうか、身体に気をつけろよ!」
『……』


そんなことも知っていたんですか。大きく手を振りながら無駄に輝かせてるガイ先生。ホント、無駄に優しくされるのはどうも…慣れない




(少し動いたらお腹が空いちゃいましたネー…)
(一楽のラーメンでも食べに行きましょうか)
(ナルトと一緒に)



  






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