お茶を入れて置いた。座っていれば、激しく目眩がした。けれど、表情には出していない。あー、医者にもらった薬でも飲もうかな。うん、止めとこう。ていうか、空気が重いアル。目の前ではお茶を飲んでる我愛羅さん。馴染んでますネ。そういえば我愛羅さんって怪我酷かったですよネ。包帯は…うん、してる


『我愛羅さん、怪我はもう大丈夫なんですか?…確か酷かったような』


我愛羅さんは僕に視線を向けて何か驚いたような表情だった。すみません、何かまずかったでしょうか


「…まだ完治したわけじゃない」
『……』


おーい誰だコラ。怪我人を外に出したらダメじゃないですか。何でテマリさんやカンクロウさんは止めなかったんですか。静かに怒りが込み上がってきた


『ダメでしょ、完治してなかったらいけないじゃん』
「……」


何か驚いてますけど、こっちが驚きだわ。こっちが吃驚ですヨ、全く


『ま、まぁ…僕も人の事言えませんけれど…』
「大丈夫だ。痛みはもうない」
『…無理はしないでくださいネ』
「あぁ」
『でも、なんで僕の所に来たんですか?後、どうして僕の家がここだと分かったんですか?』
「…お前に会いたかった」


おい、また後半を無視アルカ


『あ、え』


顔近いし、頭の後ろに手を回されてるし。というか、僕が驚いているのは我愛羅さんの真っ直ぐな目で吃驚した。ナルトと戦って変わったんですネ、我愛羅さん。なんて呑気に考えていたら。唇に暖かい感触が、若干予想はしていた、けれど。10秒くらいはそのままだった。離れる前には唇をべろりと、舐められた。あなたは獣か何かですか

目の前の我愛羅さんはどこか満足気な顔


「…七実の元へ来て良かった…もう迷いはない」


あ、初めて名前呼ばれた。てか、すみません。何を迷ってたんですか


『ていうか、ファーストキス…』


そういえば、さらに満足そうな顔をしていた




((しばらく固まっていました))
(また来る)
(え、ちょ)
(なんだ、もう一度されたいのか)
(何故そうなるんですか)



  






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