「アンタ!本当は何が狙いなの!?私たちを何回裏切れば気が済む…」
「サクラか…」
タイミングが良かったのか。悪かったのか、僕は、僕らはナルト達の前に現れた。サスケさんの後を追ってきた僕
「!」
目を見開くサクラさんがそこにいた
「サスケ君……七実…!!」
と、同時にナルトが現れる。あぁ、懐かしい
「サスケ…七実…」
とても懐かしい。僕より背、高くなっちゃって。サスケさんの隣にいる僕を見てくる。ナルトやサクラさん。そんな彼らを見下ろす僕とサスケさん
「ナルト、お前もいたのか」
「………」
「なら、カカシもいるのか?」
「……!」
『次々と、よく出てきますネ』
ホント、雑草なんだから
「カカシさんじゃなくて残念だけどボクが代理だ、これからカカシ班は君達を木ノ葉へ連れ帰る」
『……ですって、どうします?』
「フン…」
下の方を見ると、刀を握るサイさんがいた
「サイ!アナタやっぱり!」
「…!」
「!」
「そいつが俺の穴埋めか?…ナルト俺たちのつながりを守りたいだの何だの言ってたが…またぬるい奴が入ったもんだな」
「…え?」
「………確かにボクの極秘任務の命はサスケ君の暗殺だった…けど、命令はもういい。今は自分の考えで動きたい…ナルト君が思い出させてくれそうなんだ。ボクの昔の気持ちを…何かとても大切だった気がするものなんだ…」
やはり、雑草だったのネ。仲良く出来そうだと思ったのに、なーんて、ただの戯言ですけど。隣にいるサスケさんはちらりと僕を見てきた
「……ボクは君達の事を良く知らないけど、ナルト君やサクラさんがここまで必死に君等を追うのには何か訳がある…君達とのつながりを切るまいと…繋ぎ止めておこうと必死になってる。ボクにはまだハッキリとはわからない…けど、サスケ君、七実さん…君達には分かってるハズだ」
わかりませんネ。そんなこと
「ああ、分かってた。だから断ち切った」
「「……!」」
「俺には別のつながりがある。兄との憎しみっていうつながりがな…」