やさしさなんて、
何と体のいい言葉だろう。
だって私のほとんどは
打算と罪悪で形成(でき)ている。
もしも貴方が、
その川の対岸で泣いていても
私の脚はきっと
逡巡、
してしまうのだから。
何と都合がよくて、
哀しい性だろう。
護るなんて、容易くない。
体を棄てるのが偽善者?
それなら私は名前すらつかない、
卑怯者と呼ぶにも値しない、
…そう、
言ってしまえば無機質な。
2013 8,15 23:08
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