白濁した気温に僕の吐息が凍る


君の

おはよう



届かない朝。



じんわりと侵食、する僕の朝が
君の街で交わればいいのに

そこでしか存在できない
ただ唯一のものになって。


目を閉じれば
呆れるほど愛おしい時差が主張をはじめる

君は目を、覚ます頃?



食むように
狂うように
僕はゆっくりと
君無しの朝を忘れている


愛とか恋とかいう類のはなしよりも
すこしたかのはずれたことがしたい



僕は夜を待つための朝を咀嚼している。

2015 1.8 8:59




退屈な吊革に置き去りの感情を絡めて