優柔不断なあたしは、
本当はいつだって手を下すことも出来ないクセに。
誰かの傷ついたような表情を見たくない、ただそれだけのために、

せめて残酷で在ろうとした。



こわいと震える指先は、
噎せ返るような衝動に呑まれる

都合よく言い訳をすれば、
誰かが優しくしてくれるから

少しくらいの嘲笑から、
逃げられるような気がしてた


夜が、落ちる。
あたしを、
あたしの腐った、感情を乗せて

ただ、落ちてゆく。

その狭間に見えた横顔が、
何故だか哀しくてたまらなくて、

さかさまの、残像に
縋りたい衝動をまた、いなして。

そうして、落ちて、ゆくんだ。

2013 12.09 18:31



シューティング・スパイラル