あたし、
自分のことしか、見えてないの。

この世界で大切なものを全て取っ払っていけば、
ほら思ったよりも、この手に残るものは少ない。

だから自分の、肩を抱くの。


大きな声では言えないけどね、
あたしはそんな人間よ。


そんなの罪じゃないよって言うやさしさは、
とうの昔に味わったわ。

今じゃもう、無意味な戯言。
そう言えば世界は後ろ指さすかしら。

かと言って支配しようと目論むなら、
それもきっと味わいつくした、
詰まらない快楽でしかないの。



今日も無機質な刃と睨めっこ。

いつになったら突き立てられる。


2013 11.3 16:23



ラズベリー・デンジャー