小説 | ナノ
ルビコン

はいはい、
愛を語るその汚れたクチビルにね
大した意味なんて最初からねえ
のってないんだから

ありがちな展開デショ、
お望み通りじゃない。

そんなんで満たされてるならさ
もう二度と愛されたいなんて言わないでね。

…ああ、あたし?
なんでお前にそんなこと言われなきゃいけないのかって?
ふふふ、そうだね、
まあこんな状況下において
よくもまあお互い、平静で居られるものだけど。

ああ、そう、なんだっけ?
…そうそう、あたしの話ね、

もうここまできてわかってるとは思うけど
あたしも大概こんな感じで狂ってるわけよ、
…え、何気付いてなかったの?

じゃあ実は蔑んでたのも、気づいてなかったわけだ?

そんな苦しげな顔したってさあ、
今更しょうがあなくない?
騙されたのはそっち、であって
あたしはいつだって一本線、引いてたし
そっちもあたしは”そちら側”の人間としか思ってなかったでしょ。

…はい、図星ね。

それで話を戻すけど、
つまり何が言いたかったかって言うとね、

…あ、もういいですか。
それは残念。

でも聞き足りないならいつでもどーぞ。

あたしの世界に対する、
失望と見解について。
思う存分聞かしてあげる。

だけど希望だってあるでしょう?
ほらそこにある、
薄く薄く、光る糸。
見える?

まあ、何処に行くかなんて知らないけどさ、
あたしはこのまま、通り過ぎるから
次会ってもふつーに、
逃げだしたりなんてしないでよね?


…それじゃ。


2013 12.10 19:28







ま、無理だろーけどねー。
右足数十歩、
いった先で舌を出す。

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