小説 | ナノ
ルージュ

ほら。
だってすぐ、飽きちゃう癖に。


気のない素振りが、ご不満でしたか?
この程度が、消費期限なの?



唇に薄く、線を引く。
これ以上の立ち入りは、
最早無意味なのよって、

願いながら、線を引く。



ただ唯一、
美しく鏡に、光るのは、
噛み締めた赤い、一線のみ。


2013 11.3 16:19

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