「あー……今日ね。悪い、急用ができたのよ」
それは、以前から約束していた一楽。それに対しカカシがあっさり言った言葉。
「えっ!」
衝撃を受けたナルトは思わず叫んでしまい、まだ近くにいるサクラとサイの存在を思い出し、声をひそめてカカシを見た。
「え……、でも……じゃ、じゃあ、その用が終わってからでもいいし……!」
けれど、
「んー。けど、何時に終わるか分かんないしね……。ま、俺のことは気にしなくていいからサクラやサイとでも行ってきなさいよ」
無情にも「じゃあな」と言う声は響いて、その場にはカカシではなく、ボフンと立った白い煙が残った。
ス ロ │ ペ │ ス
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