200文字SS
国見と幼馴染

親と喧嘩をして不貞腐れた幼馴染が隣に住む幼馴染の国見の家に逃げ込むのはいつものことで、今日も国見のベッドを占領して枕に顔を埋めながら頬を膨らませる。そして、怒られたことへの愚痴を零す。「それはお前が悪いよね」分かりきったことを突きつけてくる冷徹さは相変わらず腹立つけれど、それでも追い出さずに気の済むまで部屋に居させてくれる優しさがあるのでどうしたって甘えてしまうのだ。






影山と幼馴染

幼馴染のバレーしている姿が昔から好きで好きで仕方がない。勉強は出来ないくせにサインを覚えるのは早かったり基本他のことに無頓着なのにバレーに関しては(あと温玉カレー)無表情ながらに相貌をキラキラとさせている姿を見るのが好きだ。その熱意をほんの少しだけ私にも向けて欲しいと願いながらも、やはりバレーをしている姿が好きなので応援してしまう。悟られなくて良い、むしろバレたくないと気持ちをひた隠しにしていたのに。オリンピックで久しぶりに日向くんと変人コンビを組んだ飛雄に私はまた恋をして、興奮しきった私は、「飛雄!好き!」だなんてやらかしてしまうけれど、「あっ、ちがっ、と、飛雄のバレーが!」と今日も今日とて隠すのだ。「……おう」