【白金主要メンバーと灰】 ※会話文のみ苦手な方は注意 「一年が終わるなあ」 「そうですね」 「早かったなあ」 「そうですね」 「つうことで、宵藍。時代の流れに沿ってお年玉頂戴!」 「何でそうなるんですか。まだ年は明けてません」 「紫苑、飯はまだかのう」 「もう少しで終わるから、待ってて!」 「ていうか君達少しも手伝う気無しなんだねー」 「あは、俺がやっても良いなら手伝うよ。ただ俺、数え切れないほど鍋やらなんやらを破壊した事ある前科持ち!」 「灰さんはちょっと大人しくしてようか」 「説明しよう。俺、こと煉焔と蒼と宵藍と灰は現在ひたすらにグダグダしながら紫苑、翔、梓萌の用意するご馳走を待っているところである。序に、コタツは温い(ヌクイ)。だから中々出られないという魔の連鎖」 「誰に言っておるのじゃ」 「蒼、煉焔が変なのは前からですから気にしないでおきましょう」 「宵藍ったら、ひっどいね!」 「お前その満面の笑みを消してから言ええ! 親指立てるなあ!」 「え? あれ? 煉焔、誰がお前だって?」 「すみませんでした灰様」 「相も変わらず弱いのう」 「いたっ、煉焔、その短い足ひっこめて下さい」 「誰が短いんだよ! 俺は全長の約三分の二は足だ!」 「気持ちが悪いですよ」 「知らなかった。煉焔はタコかイカの仲間だったんだね!」 「たこ焼き食べたいのう……」 「嘘だよ! あと蒼、それちょっとひどくないか!?」 「ちょっとそこの四人! 人が忙しく働いてるのを横目にグータラしながら暴れるないでよ!」 「サーセン」 「じゃあ丁度良いし煉焔くんこれ運んでくれるかな?」 「俺だけ名指し……」 「ピラフですか。美味しそうですね」 「……運べば良いんだろ! ねーねーこれって冷凍?」 「違うわよ。私は冷凍物は使わないようにしてるもの」 「紫苑は本当に良い主婦になれると思いますよ」 「今の時点で十分に母親役を全うしてるもんねー」 「一応僕らも作ったことを忘れないでね。それと其処のグータラ軍団。ほら、最後くらい手伝って運んで」 「面倒じゃ」 「名前がそのまんま過ぎて全然笑えないからやだ」 「灰さん、笑いは求めて無いから。手伝って」 「それではいただきます」 「ちょっと、何ナチュラルに一人で食べようとしてんだよ! 宵藍ずるい!」 「ご飯は全員揃ってから食べるものだからもう少し我慢してくれないかしら」 「あ、梓萌ドラマとってくれた?」 「あれ? 灰にドラマとるように頼まれてたっけ。因みになにをー?」 「そりゃ定番の昼ドラ」 「……普通に見たら良いでしょーが」 「えーもう終わっちゃったよ。頼んだよ?」 「……俺、今初めて頼まれた気がするんだんだけどー?」 「昨日のを今、頼んだって」 「無茶言わないでよー!」 「お主ら早く座れ」 手作りピラフで腹ごしらえ うだうだぐだぐだな彼らの大晦日は今日も今日とて平和でした |