00 プロローグ


四月、入学式。

俗に言う【花の高校生】というものに、(なぜか)私はなった。
友人数人も一緒になった。
しかし、一人だけその入学式に来なかった子がいた。

来なかったことは違うクラスになって、その子と同じクラスになった友人に、
なんで休んだのか、式が終わってから聞いてみた。
すると、

「家の都合でここら辺にはいないらしいよ」

と返された。

その場はとりあえず、そーなんだと流した。
が、その子はいつまで経っても来なかった。

なんでいなくなったかというのがわかったのは、入学式から半年以上経った、


――12月末のことだった。


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