07 ちらついた予感


朝、日下部に起こされて起床。
デュラトリップ生活、二日目スタート。
自室から着替えてから出て行き、リビングに向かう。
中に入ってみると、(…あんれ?なんかバタバタしちょる…)

慌ててご飯を食べる浩香ちゃんの姿。

「…おはよ」
「!…、おはよう!」

こっち向いて、すぐご飯と向き合う。
…。とりあえず自分も用意されたご飯の前に座る。

「………どしたん?そんな慌てて」

今日何かあった―――………

「…初詣か」
「(こくんっ)」

凄い勢いで頷かれた。
―あ、立ち上がった。皿を洗い場に持ってって、出てって、廊下でバタバタして、扉の音がして、
また少し経ってからバタンと扉の音がして、ガチャっとリビング(ダイニングか?)の扉が開く。

「じゃあ、行ってくるね!」
「…いってらー」

ひらひらーっと手を振っとく。
沈黙。―ごちそーさま。

皿洗い。掃除。時間…――8時45分。ってあいつどんだけ早く出たん…?

「よし、行くか」

初バイト。
上着を羽織って、玄関を出て、鍵を閉める。
とりあえずさ、

「リア充なんて爆発しろ」

オレが働いてる間、キャッキャしやがって。
鍵をカバンの中にしまいながら、ふと昨日のことを思い出す。

『浩香ちゃんどったの?』
『え?な…何が?』
『…すごく動揺しとらん?』
『そ、そんなことないよ!』

ケータイ画面見ながら青ざめる浩香ちゃん。
あれなんだったんだろーなぁ。
ボーっと考えながら歩き進めた。


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