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痴漢電車

ああ、また会社か・・・
ある駅のホームで真彦が心の中でつぶやいた。
朝のラッシュ・アワーの中、真彦はいつものように会社に行く途中である。
今日は月曜日か、あと４日しないと休みにならないんだな。
このごろいいことないし、どこかいいこと転がってないかな？
真彦がそんなことを思っていると、アナウンスが聞こえてきた。
「まもなく東京方面の電車が参ります・・・」

真彦が電車に乗り込み、ドアが閉まり欠けたとたん、１人の女があわてて電車に乗り込んできた。
真彦は危ないと思い閉まりかけたドアを手で押さえた。
女が無事に乗り込むと真彦は手を離した。
女は真彦に向かって
「ありがとうございます。助かりました」
「いいえ・・・どういたしまして」
可愛い子だな・・・
真彦はそう思いながら、ドア越しの景色に目をやった。

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