それはまるで
積み重ねた積み木のようだった。
記憶に記憶を重ねてできた
僕と君だけの思い出。
楽しい時も苦しい時も
いつも君が僕の隣に居て
気持ちを分かち合ってくれたよね。

あぁ、どこまで積むことができるだろうか。
僕は君の居ない分を
埋めるのことができるのかな。

最後にひとつだけ言わせて。

僕は君じゃなきゃ駄目なんだ。



誰が君の代わりをしてくれるの。
君の代わりをできる人なんて
居るのかな。
分厚い本を何冊も何冊も重ねたくらい
僕と君のページはいっぱいなのに。

全て破き捨てれば気が済むのか。
破こうとする手が震える。
泣き叫んでも泣き叫んでも
君はもう戻ってこないんだね。

まだまだ話していたい。
まだまだ一緒に居たい。

ねぇ
僕の声聞こえてる?
今どこに居るの?

お願い
声を聞かせて。
僕の傍に帰ってきて。



いつの日か
この記憶が
笑えるものになりますように。

君を思い出して
僕は今日もひとり
ページを作り続けていく。





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