任務に出掛けた帰り道で、突然の豪雨に見舞われた。
俺と勘右衛門はどこかで雨を凌げないかと必死に探すが、見つけた時には二人ともびしょ濡れ状態だった。

「うわ〜、凄いびしょびしょ」

「このままじゃ風邪を引くな…」

枯れ木とかあるかな?と洞窟内を探すが少量の枯れ木しか見つからず、とりあえず火を起こすが勘右衛門が小刻みに体を抱えて震えているのが目に入った。
寒いか?と問えば少しだけ、と返事が返ってくる。
小刻みに震える勘右衛門はしっとりと雨に濡れていて髪の毛からは滴がぽたぽたと落ちていた。
こんな状態で不謹慎かも知れないが雨に濡れた勘右衛門は酷く魅力的に見え、俺は勘右衛門に近付いて寒いなら俺が温めて上げる、と耳元で呟きそっと勘右衛門を冷たい地面に押し倒した。

「兵助っ!?」

「寒さなんて忘れるぐらい気持ち良くシてあげる」

勘右衛門は、こんな時になに考えるんだ!止めろ馬鹿っ!!と俺を押しのけようとするが、俺はこんな時だからこそだろ?とやんわりとその手を頭の上に縫い付けて、俺は勘右衛門の濡れた服を素早く脱がし小さく尖る突起に下を這わした。

「やぁっ!……あ、へいすけっ…、や…やめっ!」

勘右衛門は尚も嫌々と頭を振るが、俺は構う事なくそろりと勘右衛門の下肢に手を伸ばし、やわやわと触り扱けば勘右衛門は俺の下で霰もなく乱れ、必死に理性を保とうとするが快感に勝てず欲に溺れていく。
そんな様を目でも堪能して勘右衛門を更に追い詰めていく。

「ひっぁ!?あ…や、やだぁ!」

それからも、嫌がる勘右衛門に愛撫を続けていれば、とうとう快楽に負けた勘右衛門が、兵助へいすけっと舌足らずに俺の名前を呼び、縋るように見つめて来るので縫い付けていた手を離してやれば、ぎゅっと勘右衛門が抱き付いて来る。
そして、耳元でまた熱っぽく名前を呼ばれれば、ぞくりと自身の下肢に熱が籠もるのが分かった。早く勘右衛門の中に射れて滅茶苦茶に犯したい。
そんなどす黒い感情に苛まれながらも、勘右衛門に嫌われるのは絶対に嫌なので勘右衛門の頬に手を添え優しく射れてもいいか、と尋ねれば勘右衛門は声に出さず、恥ずかしそうにこくりと頷いた。

それから勘右衛門の袴と褌を完全に取り除き、勘右衛門にかかる負担を少しでも軽くする為に菊座に指を伸ばし、つぷりと中に1本、2本と指を入れ中を解しながら勘右衛門が感じる場所を探し出し、見つけてからは必要以上にそこを突いてやれば勘右衛門の口からは更に甲高く甘い声が飛び出し、飲みきれなくなった涎が口の端からたらりと零れた。
俺は、それをぺろりと舐め取り、そのまま勘右衛門の唇に口付けた。


「んっ…兵助っ…」

「射れるよ…」

一言、勘右衛門に伝えてから己の猛る熱をずぶりと勘右衛門の中に納めた。

「ひゃぁ!…あ、あっ‥兵助っ!!へいすけっぇ!!」

勘右衛門の中は凄く気持ち良くて、俺は我慢出来ずに貪る様に激しく律動を開始して勘右衛門を追い詰めていく。
洞窟内に響くのは外から聞こえる激しい雨音と、勘右衛門と俺の下から聞こえるジュブジュブという勘右衛門から溢れ出る腸液と俺自身の精液が混ざり合ういやらしい音だけ。

「んはぁっ……ひぁっ…はっ…へい‥すけぇっ…き、きもち‥いいょぉっ!」

「勘右衛門っ!」

お互いに限界が近付いて来て、一際勘右衛門の感じる場所を強く突いてやれば勘右衛門は艶めかしく背を仰け反らせ自身の腹の上に白濁を放った。
そして、勘右衛門がイった事で中が更に閉まり、俺自身も限界を迎え勘右衛門の中に白濁を放ちぐったりと勘右衛門の上に倒れ込んだ。
それからお互い、はぁはぁと荒い息を吐き情事後の何ともいえない疲労感と満喫感を感じていると、勘右衛門がウトウトと眠たそうにし出した。
俺は自身をズルリと引き抜き、勘右衛門に温まった?と聞けば馬鹿と返事が返って来た。
俺達はその後、二人で温もりを逃がさない様に抱き合って眠りについた。







(くしゅん!)
(勘ちゃん!?)
(あぁ〜…。兵助のせいで腰痛いし風邪引いたかも)
(ごっ、ごめん!勘ちゃんが熱出して寝込んだらちゃんと面倒見るから!!)
(遠慮しとく…)
(!!?)



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