その名も
今日もいつものように、仕事はなく皆万事屋で待機である。
銀時はジャンプはソファに横になりジャンプを読み、新八は掃除している。
そんな中、万事屋の紅一点神楽はテレビを見ていた。

「決めたアルヨ。私名探偵になるアル!」
「はぁ?お前いきなり何言ってんだ。」

どうやら、神楽は見た目は子供、頭脳は大人な主人公が事件を解決するアニメをみていたらしい。神楽は色々なものに感化されやすい。

「お前は頭脳も子供だろうが。変なこと言ってないで、外で遊んで来いよ。」
「銀ちゃんは何もわかってないアル。推理をする時のスリルとドキドキ感。追いつめられている時の犯人の表情。極め付けにサッカーボールをぶつけるのがいいんだろーが。」
「いや、悪趣味すぎるよ、それは。」

新八はすかさずツッコミをいれた。
推理ごっこはいいが、いかんせん少しずれている。
そんな中、ピンポーン、という音が響いた。

「事件のにおいがするアル!!」

神楽は玄関の方に駆けていく。本当に事件かも、なんて新八は思う。
万事屋は事件だって解決するし、なんだか探偵事務所に見えないこともない。
ボロいけど。
玄関の方からお客さんと神楽の声が聞こえる。
なんだか言い争いしてるようだ。
襖が開くとそこには神楽と、見覚えのある黒い制服を身にしている青年が立っていた。

「どーも。新八君、旦那。」
「あら、総一郎君。どしたの?」
「総悟です。今日は依頼があって来たんでさぁ。」
「お前の依頼なんてどーでもいいアル。早く帰るヨロシ。」
「まあまあ、神楽ちゃん。せっかく来たんだから。」

沖田のことだから、きっと裏があるのだろう。
しかし、今月も激しく赤字なので幕臣からの依頼はどうしても引き受けたい。
「で、沖田さん。依頼って何なんですか?」
「実は、お偉いさんの娘が大事なかんざしを失くしちまったみたいでねぇ。それを探して欲しいんでさぁ。」
「おいおい、万事屋だって暇じゃねぇんだぞ。こんな仕事受けると思ってんの?」
「わかりました。なんか、写真とか彼女の匂いが分かるものとかあります?」

二人がうるさいが、そんなこと知ったこっちゃない。
嫌なら仕事を選べるくらいになって下さいよ、本当に。っていう感じだ。
沖田はかんざしの写真と彼女のハンカチを出した。ハンカチを持ってるとこからみると、最初から定春めあてなのだろう。
写真とハンカチを貰おうとしたとき、沖田は新八の耳元で囁いた。

「今度この件の礼で、ご飯でもおごりまさぁ。」
「えっ」

なんで、僕だけに言ったのかよくわからない。
まぁ二人に言うのが癪なのかな、なんて思って深くは考えなかった。

「よろしく頼みまさぁ。じゃあ、新八君また。」
上機嫌で沖田さんは帰って行った。なんだか、スキップまでしていて気持ち悪い。
反対に銀時はすこぶる機嫌が悪い。謎だ。神楽はなんだかんだ言って、仕事がきたのではりきっている。

「依頼主があいつなのはうざいアルが、事件に罪はないアル。いくあるよ、定春!!じっちゃんの名にかけて、この事件解決するアル!」
「神楽ちゃん、それは違う漫画だから」

僕のツッコミも聞かず、神楽ちゃんと定春は飛び出していった。
部屋には僕と不機嫌な銀さんの二人きり。
これから、めんどくさいののご機嫌をとらなくちゃいけないかと思うとため息がこぼれた。






ギャグ?よくわからないものができました。
これから、がんばります…


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