名前:和宮 ルイ(かずみや るい)

年齢:23
性別:女

階級:A級

容姿:腰まで伸ばされ、良く手入れのされた茶色の髪と、不思議な黄金色の瞳を持つパッと見極普通の一般女性。服装も清楚な女性らしい白いシャツとロングスカートにカーディガンとかだったりするものの、シャツの間から覗く首元のリングだけは常に見る人に違和感を覚えさせるだろう。右手人差し指にもリングがあるが、其方は機能しない只の飾り。よく居る、泣きぼくろと笑顔が素敵な常人。
[画像:Picrew ただのメーカー より]

利き手:右

性格:礼儀正しく、優しく淑やかで、明るくよく笑い、喜怒哀楽の表現はハッキリとしているし、仲間の皆を何よりも誰よりも一番に愛している、少しばかり世話焼きな女性。ただ少し、優先順位というものが人よりとち狂っているだけ。
所謂博愛主義者であるルイは、自分よりも友人、家族、仲間を優先し、自分の命よりも他人の些事を優先するというように、己の命の価値観が人より大分かけ離れている。普段、それは“博愛主義”の単語一つで片付けられてはいるものの、時折頭のネジが外れているような言動が垣間見えたり。見えなかったり。

戦闘スタイル:血液を固形成分まで含め蒸発、昇華する事による空気中への血液の浸透。それを応用した血液による霧の生成や、風起こしを得意とする。血液が気化した一帯は、よくよく見るとほんのり赤い空気が漂っている。
空気中に気化した血液は任意で凝固が可能であり、鎌鼬のような攻撃や、霧を吸わせる事による体内からの攻撃、風圧を利用した防御までも可能とする。然し、これを上手く使うには周囲に満遍なく、かつ違和感溶け込ませる事の出来る血液量と繊細な操作が必要であり、致死量の見極めと膨大な集中力が重要となる。ちなみにちょっとした攻撃程度ならば、600mlボトルにストックしている血液を使用する事もある。

【血嵐】
読んで字のごとく。上記の気化した血液を利用した、竜巻や強風等の嵐の再現。吹き荒れる風には殺傷能力が混じり、その範囲はルイを起点とした半径約250mにも及ぶ。

【カスタマイズ戦闘服】
白いシャツに黒のパンツスタイルと、同色のショートブーツ。その上にはサイズの合っていない黒のレインコートを羽織り、左胸ポケットには赤のエンブレムがある。腰にはミリタリーポーチが取り付けられ、中身はストックの血液や鉄分補給の栄養食品ばかりが入っている。

備考:曰く、「名前があまり好きじゃない」らしい。本来、ルイの名は涙と書くが、泣きぼくろに名前に、加えて幼い頃から兄に言われた「泣きたい時は我慢はしないで良い」という口癖のせいで、ルイとしては「どんだけ泣かせたいんだ」と少々うんざりしている。
8歳の頃に両親を事故で亡くし、生き残ったのは6つ上の兄と自分だけ。目の前で両親が車に撥ねられた時も、葬式の時も、ルイはぼんやりとしているだけで泣きはしなかった。“人の為に生きなさい”と教え込んでくる彼等には、当然の報いだと思ったから。
その後暫くの間は祖父母の家に預けられ、兄が高校に進学してからは兄と二人暮らしを始めた。その頃の兄は勉強とバイトで毎日忙しそうで、部活の代わりにクレセントとかいう組織に顔を出していたらしいが、10歳だったルイにそれに関する事を教えようとはしなかった。代わりに、兄はよくルイに感情表現を教えていた。小さな劇を演じるという、少々子供っぽいやり方で。
それからまた月日が経ち、今から10年前。ルイは13歳で、兄は19歳だった。土砂降りの雨の中、雨と血の混じった水溜まりの上で微動だにしない兄を見た。兄はとても好きだったのだけど、それでもルイはただぼんやりとしているだけで、やはり泣きはしなかった。

ルイがクレセントに入隊したのは、10年前の侵攻の直後である。それから現在まで、ルイは己の名の意味や入隊の理由を、ただ一人を除いて語っていない。

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