2201-2300
アイツは自殺で病死して
この掌で一体何人の空想を殺しただろう
少なくともそれは味方ではない
地獄から這い上がれぬように
そこの想像主よ!高らかに讃美せよ!
どうかそれまで黙っていてね。
僕が夜を見届ける
望むなら同じ孤独を味わおう
飢えていた愛はむくわれるのか
感情のない神が気紛れに支配する
誰の仕業か最早解らない
異形の宴は不夜城の如く
名前くらい呼んでやってよ
瓦斯燈が宿す蒼い光に溺れていく
咽び泣くニンゲンを憐れんで花の種をあげました
押入れの中にはオバケが棲んでいて
まるでゲームの世界のように
ヴヴヴ翅音を響かせて
ああ、無慈悲に滴が躯を叩きつける
太陽が君を言祝ぐだろう
悪戦苦闘は終わりない
どうせ二人きりでホワイトアウトするに違いない
降らない雨を乞うように
軽々しくわたしを儚げな存在だと言わないで
宇宙へと人格は吸い取られ
本来の太古の空へと戻ってゆく
もしかしたら神こそ大悪魔なのかも知れません
臓物を組み替えて
それは失敗だ、処分しなくては
蒼白の皮膚の下を侵したい
白い泡を吹きながら倒れたくはない
血を流さない少女がそこにいた
生きるのを確かめるには泣くだけで十分だ
地上の誰かたちに招待状をバラ撒けば
言葉の大海の匂い
否定する者をあっと言わせるのだ
飛行物体の正体を知っているから
正体不明の存在になった
新たな生命はやはり人間となり
ありふれた廃棄物の中
何度も幸福の類似品を積み上げた
究極の選択を強いる者は誰だ
この安い光にすら勝てないで
爆発的スピードで進化し始める
体温を感知する蛇のような夜に
波飛沫だけが都合よく固まって
粉々になった少女の欠片が詰まっている
乳白色の血を流す
無言の圧力は前方から来る
神経を切断する夢を視た
礼儀を知らぬ天使様
ざわざわざわめく丑三つ時
あの人は闇に喰われどこかへ消えてしまった
星座の骨格を標本にしたい
どうせ安売りの命だ
処分される運命の瓦楽多
決して現実には現れるなよ
それは醜い産声を上げた大魔なのか
なおも「昔々」で始めたい物語がある
生き人形の如きカンバセ
一体どこぞへと馳せ参じるのか?
銀色の焼け野原
伸ばすだけ伸ばして見事にコケる
歪曲した理念・バラバラの自意識過剰
文学的な説明と題名を求めたがった
翼の価値など露知らず
緑色の口紅に黒いマニキュア
この個室に拘束されていることなんか
ぬいぐるみは答えないけど
、、、、、、、、それが貴方の探し物。
楽しむわたしは果たして悪魔か
まだ赦されていないのだろう
ダサい本音をパッケージして
少しずつ酸素を奪って行く
心の隙間をガムテープで塞ぐささやかな抵抗
ミントミルクティーの悪戯
化膿して行く未来を憂い
不完全なままの歌
妄想の大海たる脳髄
だから笑って?
今は蝶番の軋む音に誤魔化されよう
目眩く閃光が十重二十重に織り成す夜空
狭い世界(へや)を揺るがして
やがてインクはうねうね踊り
修羅が宿す愛
それがアルファであり揺るぎないオメガである
わたしは叢に大の字に倒れ込んだ
未来のない哀れな少女
幼いころ夢見た憧憬が翅に透ける
風はひとつの時代の終わりを告げて
幻の君よ、貴方の罪の色は何?
フォーク突き出す
ヴェールの下に隠してる微笑
ON/OFF全て思うがままに
都市伝説の深夜放送
詩人(しにん)の眼
見えない拘束衣は破棄したい
頭蓋にしまわれた大切なそれ
邪神よ、応答願いマス!
ガランドウの詩になるさだめで