2001-2100


雨上がりの傷は名残惜しそうに
秘密の味は深く甘く
誰かに分け与えようとする悪意なき哀
聲は轟き雷鳴に消えた
新しい世界を教えてよ
何故か使おうとしない
なのに会場は大盛り上がり
見ないフリしてくれるきみの優しさ
見事な装飾で未来を上書きさせてね
現代を凌駕する力を求める

食べ過ぎて自分自身が悪夢になった
聞き取れない小さな声で何か呟く
あの天使と同じ躯になるからです。
いつまでも言えないでいる歪んだ願い
中身のない言葉ばかりだけど
大人を目の敵にする意味のなさ
甘く一日の幕を下ろす
打ち破りたいのだろ 乗り越えたいのだろ
紙片に燃え移って命を燃やし始める
知らないほど馬鹿じゃない

剥き出しの神経を晒して叫ぶ
酸性雨のように…
渦の中を泳ぎ切ってみせなきゃ
化物にでも売り飛ばしたい
何ひとつ解決しないのでした
ピンク色の毒々しい波
毒性のない半端な色
魔除けにトウガラシを置いてみたよ
わけのわからぬ神を呼ぶけど
足元の黒い何かに食べさせる

ふと無意識に漏らした言葉に我に返る
顔に爪を立ててしまう宵の一幕
ゼロのままの虚無へと唄う
嘘を織り交ぜているものである
わたしを熔かすことは出来ない
有害電波に光を灯せ
宙に浮かびっぱなし
所で何の卵でしたか
信じてしまったら終わりだよ
自らが譫言のようにことばを生もう

鮮明に聞こえるノイズを選ぶ
雨に打たれ君の中身は透明になった
裂いた 裂いた 世界が終わる
母鳥はいつもここにいる
ここに溶け切らないものがひとつ
ひとやがくるぞ ひとやがくるぞ
往生際がわるくなってしまうんだ
次の日には死んでいました
少なくともいまは朝
きみに眩暈を起こしたいから



エラーコインでコックリさん
じゃあ少年少女は罪人ね
硝子の上を蒼い血が流れてる
ぜんしんをたべられてるきがする
詩に追われてる
私の言葉は山彦でどれだけ返ってくるのか?
少女のままでいるのは損だと、あの時思ったから。
今なら17の自分を笑い飛ばせるわ
まるで飛んで来たカッターの刃
黒と金が織り成すお魚

ひらりひらりと雨が降る
私の中の少年少女はいつも銃口を向け合っている
舞い降る雪も、埃同然。
プリズムに分かれる色を追って
香水瓶を割って薫りを逃がす
林檎を狙う蜜蜂
箱の中には何が入っているの
雨を分けてあげたい。
殻を脱がす言葉は紅
腫れ上がった頭

真っ赤に絡みつく、四肢
妄想の中じゃ生爪はいくらでも剥がせる。
「思考」「感情」という名のグロ画像
出揃った顔ぶれに
言葉の工場による公害問題
詩の廃屋は壊して回れ
詩編妄想イマジナシオン
不死鳥の雄叫びを聞く
砕ける精神
痒みを呼ぶちぐはぐな主張

寒い空気も暖めてあげよう。
魔法に取り憑かれた哀れな魔術師
サイレンが集る重大事件
突風は嵐に化けて
歌に何を秘めたいの
絡み付く血管が教える未来像
標となるのは雑草の群
踊り狂う幻覚が実在しているのなら
悪夢の前触れはいつもと変わらず
偶然というには上手く行き過ぎてて

包帯だらけの狩人
打ち寄せる波に晒されて胸は露になり
無垢な眼を汚す罪悪感に
柱に打ちつけた釘の数を数えますか
子宮に呑まれた赤子のように
鉛玉いくつあっても倒せない悪夢
群衆に紛れて消えてゆく幽霊たち
壁面にそぞろ並ぶ影を喰う
点滅信号の色の異常さに気付く
死後21時間限定


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