1801-1900


足元を歩く「有り得ない」という名前の蟲
天から降ってくる餌にありつきながら
行かないでと私が止めることは出来ない
私は第一発見者になりたい
無駄にリアルで嫌になる
クリアブルーの壁
自分もまた悪魔になれる気がする
綴じていく世界
熱に浮かされる度に聞こえる
小さな蝙蝠の群に出会った

まさか貴方が棲むと思うまい
酔っ払って眠ることに慣れた頃
あの人から借りたもの
造花に逃げる一週間
育む無性の感情広がる
思わず祈りを捧げたくなった
肉体から剥がれた魂
来世も前世も等しくある霊と肉
唐突にあなたは言った
もがいている心を殺す

皆、何故そうも家路を急ぐのだ
戦いはここでも繰り広げられる
元を辿れば君の遺志
我が焔に焼かれ
さてどの口塞ごうか
誰にも知られずに色褪せてゆく写真がある
折れ曲がった笑顔を向けるあなたは
今日はどの死体に塗りたくろうか
血が通っている筈の白い膚を撫で
叢から獣の声が聞こえる

君は永遠の化身
いつの間にか貴方と同化している
ふわふわのマシュマロの夢の中に棘を見たのです
ふうわり千鳥足でその辺這いずり回るみたいにさ、
くるくるくるめく歯車を
痛みあり、目蓋に蟻
「それ」は降って沸いた翅蟲のように
何処に何をとは教えません
四六時中やかましい不可視の小鳥たち
本当はあるひとつの勘違いなんだけど

昼も夜も晴れも曇りも
きみの「好き」は世間の「好き」からちょっとずれてる
白い闇を無数に乱舞する
自分の顔を映してみたい衝動に駆られました
キルリグルリといじくるように
脳漿に咲く花を愛でて
「好き」だとか「忘れられない」とか
ちょっと大袈裟に言ってみたくなることもある
妄想の花畑で採って来た毒草で
鍍金の心は剥がしてしまえよ



しかし生きててもいいだろう
とびきり美味しかった部分は
だって君は架空の存在だもの
詩を書きながら文学したい
雪が綺麗で儚いものだなんて嘘だけど
新たな詩が生まれたぞ
正体不明のスカベンジャー
口の中へ滑り込んで行く影
「解って欲しい」なんてもう思う事もなくなって
当たるも八卦と何か悟ってる

視線の隅にちらりと映った何気ない陰影
鯨は何万年もの昔から歌を歌い続けていた
酔いの覚めぬその足で
きらきら鱗のさざめきは
とっておきの一撃だから
当たり前すぎて狼少年の様相
「頭の中に手を突っ込んで掻き回される気分はどう?」
彼を崇拝している人々は勿体ない、と叫ぶのだ
意志のない巨きな掌にさらわれてから
(つまり既に沢山の涙で溢れかえっていて)

本当の答えだという事に気付く
限られた文字数の中で世界を作ると言うこと
ぶつける流星の衝撃波
死に至る日を知りながら
君の酸素は欠乏している
不思議な事に誰も覚えていないのです
ならばこの羅列たちは一体なんと呼べばいい?
わたしはまだ待つフリを続けるのだろうか?
ワキンヤンの羽撃き
幸福を信じて足元を見た

七不思議では済まなくなった
モニター越しの世界が二次元だと思うな
だあれもしらない摩訶不思議
憑いて来い
グズグズになった皮膚を喰う蟲が這いまわる
有り得ない夢を見た
私はしがない墓荒らしです
酔生夢死の心を月に捧げて
「夢を語るな、妄想狂が」
魅力的な闇がいま口開く

針だか牙だか知らないが
頓珍漢な神が産まれてく
お前が殺した妄想なのに
頭ん中をグチャグチャ飛び交ってる
仮面与えられた鳥
しょーもない妄想しちゃうんだよね…
大体あなたの御想像通り
誰かを想う呪文に似て酷く美しかった
自分じゃ歌えなかった歌を託したものだ
思わず拭った「それって甘いの?」


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