1701-1800


数年後、君は戻って来る
片眼は水色になっていた
私を取り囲む鏡はひとつ残らずすべて割るの!
縞模様の悪戯
迷路を進む途中で
名状しがたい水晶のお守り
こわれちゃったらいじっちゃう
トチ狂った筆で書く物語
案外まともな狂気
醜怪な心で君と眠ろう

詰んだ花を無様に散らす
「好き」に境はないよね
B級こそが広がる現実
奇なるA級の永久
胡散臭い笑みを浮かべるツラ
羊の皮を被せて遊ばないか
チープさを追求して出来上がった人形
目玉をクルクル回して明日を占う
どこに行きたい?じゃあ地獄行きね。
勿論口に出すのはゴメンだ

君の呼吸を閉じ込めた琥珀
セーラー服の記号
化物の顔は見えない
少女だと解ってしまうおぞましさがある
パソコンの中に舞い込む、小さな仮の生
えげつないやり方で魅せる
どうして全てを悪にしたがるのか
輝く天使だって黒い衣くらい着ているよ
地の果てだろうが奈落の底にだろうが
ただ此処に降り立つだけで何人救えるのだろう

包み隠す雪の白さを憎んでも
熱のない言葉に何故か微笑む
あなたの歌が聴こえた
口の中に詰め込まれた一方的な文句
飲み干せるかなんて答えるまでもないよ
物語のように都合よく雪は降らないけど
明るい未来のための電気の紐
言うにおぞましき本性
貴方は私の顔など知らないけれどそれで構わない
小説より洒落た展開

向かう先に扉などなくても恐れない狂気
汚い言葉ほど真実に近付けると貴方は言った
飾らない救世主
欲しがるのは自然なことだ
皆を欺く遊び
大人しく棺桶に入っていたら起こした奴がいる
私はもう人であってはならないらしい
大丈夫。あなたをとって食いはしないから。
廃棄予定の標本についてだけど、
吐き出したゲロを愛でて



焦げ付いた言葉を掃除できなくて
踊ろう骨の山の上で
ねえねえ泣き虫フェニックス
寂しさを癒せるのは神様だけなのかい?
ヤオヨロズの天使が羽毛を海に降らせれば
化物のために化物になる
人間は自分たちが弱いと思い込んでいるから
おずおずと差し出したあなたの触手
パンを渡してあげたらキョトンとしていました
いつしかあなたの手はケーブルに変わっていたけれど、

私の為に哀しんでくれる化物が
私のブレーカーが落ちても
悩んでるからって脳まで捻り出さないでね?
捻じくれた針金で新たな作品を作る
いつか傷痕が軽々しくなる事を祈ってる。
予防線を張っていない隙間
頭を撫でる手を思い出した
触れて熱を取り戻すなら、自分まで焼かれぬよう
月を背負うその姿は何者さえも平伏す
黒い羽根の太陽の化身

生きてね、胸に刺さる棘の分まで
呪いの言葉が杭となって沈む
脳を鷲掴みにするような何気ない返事
自ら粉微塵に刻んだ写真を元に戻そうとする狂気
例えば涙の代わりに蟲が歩くような寒気
病が先か?気が先か?
蘊蓄垂れる口やかましい鳥
玉座の上で鼾(いびき)をかいてる傲れる天使
歌い散らかした音で目を醒まさせて
渇いた喉から手が出そう

茶番をまた見たいのならば
これが日常茶飯事だからお腹一杯
荒れ野にあっても讃えよう
どちらともつかぬ貌(かお)で
ぐるりと見回し出口を探そう
身体の代わりに靴だけあげる
わたしの身体に届くことはない
人間が一番怖いと思う内には
夢と現の境目に自らを置く
いつまでも形を成さずにそこにある

一瞬の儚さを煌めきに乗せて
つるりと喉の奥に潜り込ませたら
いつまでも泣くのは止めよう
この腕の中ただしく廻る
想い溢れすぎている詩
わけの解らぬ造型のぐちゃぐちゃな神が降りる夜
紫色をした斑の雲
やれやれ、聖鳥のようにはいかない
意味不明な鳴き声は解読不能
ぺりぺりと嘘の顔を剥がす


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