1601-1700


プロブレマティカは奇跡の化身
何かしらの神は瑪瑙の指でアチラを示す
私は授けられてしまったのです
色褪せた、この部屋のむかしの光景。
酸素を求めて月は凍る
昔と同じ姿の誰かに
古めかしい御言葉を吹き込んだテープ
願いを叶える小惑星
信号機が見慣れない色で光ったら
浮かぶ泡が水面から消える時

木製の林檎は粉砕しろ
僕らの哀れな夢の跡
刻む したたる 望みが故に
万能感にとろける脳が見た
この空間にシマシマの球体を降らせる
遠吠えるゴムの表皮持つ鬼たち
架空の神の御許へ還らん
隙を見て噛みついてやった
ZEROは目指す者を裏切らない
狭間を漂う確実な存在

糖分過多の慰めが
星座の骨格
自身もまた本の頁である
死ぬ気などさらさらないから
頭の中で怪獣が暴れるんだ
目の前を歩くスチールの隊列
グロテスクな子守唄
アンポンタンでポカンのスープ
食卓に惑う君は暴食の虜
けれど手を差し伸べる者は現れない

下衆な傍観者である代償に
お菓子のように薬ばりばり
さあ振り向けよほら!
お前はグランギニョルを望んでいるのか
小賢しく演出し魅せつけろ
胎内に隠した御馳走が熟して
躯だけは炭酸水に浸けて消滅を免れたい
しがないけだものでしかないのだもの
金魚鉢を被って踊る邪神の奇奇怪怪
瞬く間に感染する哲学のウィルス

浴槽に浮かべる花弁は文殻
喉を掻き切った聖母
無い物ねだり、月夜に
うつくしく歌うきみはとても狡い
夜毎彷徨う癖がついた
お前は祈りを狂気と笑うのか
しぶとく地上を跋扈するは八千の文字
はらわたは引き摺り出すものというB級思考
ぼくらは「粘土の呪い」をまだ知らない
夜な夜な夜な夜な夜な夜な夜な夜な



絡まる絲を嫌っている
屈折した愛情を蝋燭に灯す
方舟にこっそり乗せた生き物
特別などない日常の中
泉に落ちるような馬鹿だけど
邪神の囀り
均衡を崩すのは難しい
元・人間に会いに行きなさい
展示場では人々が指さし笑う
遠くからでも聴こえるわ

名状し難いのは人間の方だ
ケータイから聞こえる悲鳴
怨念は空気と同じ
素直に期待を裏切ろうと思います
わたしは招き入れる
薄目を開けて睫毛に霞む
悪夢を忘れた頃になって
苦しみは無害だった 痛みは誤魔化しだった
地獄からの言祝ぎ
もう二度と帰らない旅人を癒すのに似ている

機械の心臓
笑ってもいいか 泣いてもいいか
羊水に浸かりっ放しの××
他愛のない羅列たちは出たがっている
思わず遺骨を頬張ってしまう病
忌まわしき烈震
プラマイゼロの愛が蔓延る
墓場まで持って行ったものは
ちょきちょきちょっきん
例え目隠ししても目蓋の裏に甦る

こうして私はこの世を狡く生きてるのかな
極彩色は死の抱擁
ここを柩代わりに眠ってお願い
貴方が言った 「ここも楽園ではないんだよ」
巻き込まれてあげよう
少女ではなくなった以上
至高の霊魂の好事家たち
あって欲しくて欲しくない
現実を見せつけてやりたい
終ぞ現れぬ神と救世主

鉛色に輝く爪は未来を引き裂くだろう
そうか、歌えば良かったんだ
縺れて飛んだ紙飛行機
過去の約束を振り返れば塩の柱
行き過ぎた優しさが人を傷つける事も知っている
彼らは未だ心を捨ててはいないのに
今から捕えに行ってもいいか
改造もアリだと思うのですがね
ジレンマなんて嘘八百
あらゆる世界に顔を出すでしょう


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