1201-1300


円環は構成途中
抜け目なく抜かりなく
斜に構えないで
光泳ぐ御使い
噛み合う突き立てる
蒼穹、あるいは黄昏への梯(かけはし)
翡翠色の魔手
顕れたものを読み解く
不意に繋がる
ネガポジな閃きと

浮かび上がる気配
手を伸ばす、槍を構える
はりつけ ほむらだま
屋根裏部屋に逃げた材料
引っ掛からないでと見届ける
求めるから顕れる輪郭は容易く
煙か炎か広がる黒
歯葉
裂け目から這い出るもの
夜明けまで残る気配

氷の中で陽は昇り
形持たずの額縁たち
水銀に浮かぶ肖像
複眼よ並べ、根を張る様に
針金細工ぶら垂れて
飛沫つらなる
回転タイルに目くらまし
縺れながら砕け散る、
芽生えゆく妄想の種は
昇る雫

気体に咲かせて朽ちるまで
直立する針
立入禁止の閃きの向こう
陽の下で這い回るものと
敷き詰められかかる
鏡は動く
降り注ぐ雨霰は鋭く
喉の奥、詰まったまま出ない言葉
輪郭崩れ金魚ゆらり
日蝕のさなかにだけ視えるもの

残光と陽炎に立つ影
神の抜殻
柊は季節問わない
月舟
あの腕のやさしい翠
梟・瓦解・イマジナシオン
泡沫の星々
眸を焼く眠り方
打ち上げる理性
架空の羽根の痕跡を追う



妄想テンタクル
額縁に収まる星影
馬鹿の素敵な売れっぷり
魔女の壷の中身が知りたい
電ノコの切れ味
頭蓋を割って取り出しましたるは
みっちり詰まった×××
石橋を何で叩く?
懇願する顔もいいかもね
朝と夜との根比べ

欠伸ばかり出る戦場
祈り方を間違えている
愛に満ちた暗い感情
霞は食べ残しちゃダメよ
土砂降りの最中に虹を見る
降霊スピーカー
極めて幻想に近い光景
扉の鍵を盗んだのは自分自身である
カップに注いだ紅茶の色は
ダウンロード中の悲劇

頭痛を呼ぶウィルス作成
手向けられた花束を枯らす
携帯型狂気
何処にも属せない蝙蝠の歌声を
時計の針は折ってしまったよ
禍々しくニッチであれ
夏の桜は優しくない
吹き荒ぶ単語の嵐
読み捨てられる詩は高尚か否か
自ら牢に入った者の回想録

信頼出来る魔物
木霊に乗せて、輪唱、笑い
プラスチックの鎧
痛みがお前を生み出す
忘れられていた星座を見つけて
空欄に当てはめなさい、本音を
剥くのは牙ではない
凝視、氷結、散開
脳髄病む夢幻を薙ぎ祓へ
天使の骨のスープ

戯言サイダー
青いお肉は新鮮です
変色する眼
後味の薄気味悪さ
深海の缶詰
黒山羊さんたら文字だけ食べた
呪文を練る暇をつくる
夕日に照らされると溶ける
怖がりな僕の心臓
煙る空に花火の痕を見た


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