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梟の歌、全てのハジマリ
抽象と具象の狭間に見る
笑顔と噛み砕かれた骨
余計な腕を伸ばす
繋ぎ止める枷にもならない
貴方は壁に貼り付いて
口やかましい鳥の雑言
熔けてゆく蔦這う翅の羽撃き
ワタシをアナタの躯中に張り巡らせたい
垣間視たのは龍を模す火焔

歯車、回線・回転・回帰
蔓と棘を持つ液体金属
餌に喰らいつくため駆ける
深層へ降りていく、夢でも視るように
放った火花を種として
思考の海・生成される波、流される視界
仮面着けてると思い込むからラリってるんでしょ
カラダ突き破って生えた剣晒して、
やがて夜は羽撃くことを覚える
絡まる気も絞める気もないフリをする

卵を潰してしまおう 害虫だから
渾沌たる意思は新たなる環を創った
鎖があっても星は飛べる
繋がれたって囚われたって
月が太陽を喰らう時、星が終わらぬ夢を解く
毒だけが武器じゃない
鮮烈に、ネガティブが燃え尽きるまで
残光現象に目が眩み逃れる 煙へと
幻視者は逆さ吊り
足掻く気ならこの無数の剣構えよう

棚の奥に隠した刃物
遥か過去の理想郷、原始の夢
こんなにも近くで見つめているのに
霹靂来々 轟々雷震
現と断裂 マボロシ散逸 直に炸裂
螺旋上の観察者
斑夢を薙ぐ魚よ 渦巻け
天地なき闘争
結晶前にベクトル定め
火焔のキザハシ

眠りながら咲いてゆく
バラ蒔く視線
魂蟲(こんちゅう)
刻みつく毒
葉になりかけて、花
未だ影は眩き蠢く
剥がれた鱗の泳げる場処は
ウタカタと化す
細胞群を渡るパルス
開かれる極彩のユメ



或いは夜に徘徊する憑きモノたち
夢見る深層・其の似
火群(ホムラ)
花を一輪
仮面(カリノオモテ)
星々無数に 光は天に
片羽と成せ
波を切り取る
種を支える種
うねる暗海に身を投じ

空色孔雀
墨のような一滴を
風に溶け入る
止めた、煙であることを
迷いコウモリ
胸の内にトゲ刺す涙
お前はどこで蠢いている?
輝きの死線
飛沫散る
泡立つ、昇る、見つめる何か

ソレは威嚇する渦、蝙蝠のハネ持つ鳥
いざなわれる眠りの淵で
ある夢、世界は甘く馨り
逆さまの貌、正す選択を強いられる
紋章の真似事
内在するもの 這うもの
華やかに刺すヒカリ
蟲が現す警戒色に彩られ
鮮やかに揺らめき続く斑夢
視線回路

歪なフラクタルの様相を呈す、病のように
球体を巡る攻防、喰うか喰われるか
砕かれた氷から覗く者がひとりとは限らない
虚空を掴む手は太陽を嫌う
現実の感触はがさついていて、
どんがらがっしゃーん!とわざと言う
かわいい花には毒がある
息づく龍の眼
紛れたる意思
崩れ垂れる泪はらり

***へ至る階(きざはし)
懐かしい目覚め新たに
集結する魂魄、向かう場処
眩暈に縺れ蝶は羽撃く
獲物見つめて煙は鎌を研ぐ
その獣、世界駆ける術を兼ね
安寧秩序の指針
光る華と散りたがり
陣形をとるものは浮塵子の如く
破片並べ


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