0801-0900


なだらかな背を伝う果実の蜜に
意識さえ躁鬱にまどろむ
下手くそな呼吸を整える
化けの皮が更に化けたりも致しません。
瞼の裏に焚かれるフラッシュ
身に纏う細胞がブチブチと割け
似て非なる虚像は応えず
貴方を取り巻く曖昧な死を振り払えるよ
「平和の象徴が共喰いするとは滑稽だ」
だって月曜日になると死にたくなるんだもの

曖昧なシ界へ飛んで火に入る
全く別の物語が始まっていく
ぐにゃぐにゃでシュルレアリズムの快感を
きっと貴方の穴の底に(アレが)居るんでしょう
その様を視ている…なんてザマだ
虚しく瓦斯を吸って果てて
哀れなる自作自演の伽藍堂
騒音だらけ耳とはぐれる
ガラガラな酸素欠乏気味の声が響くよ
亡霊の様な顔でライターに火を

脳の中で鳥を飼うんだ
(アァ、自分勝手な人ですね)
取り巻く環境のはじまりは其処に
第三者がシュガーレスな視線で
傷口は自身の力で塞ぐ事を忘れた
イメージのなかでの話ですよ
粘着質の異形を認めてしまった
血は洗い流してあげる
回らない口を恨み、動かない掌に怒り。
真の苦痛と真の地獄をわれらは知らぬ

すべてを識るものにそして往く者に
緑の/栄養が/少しづつ/漏れて/来た/場合
だが腕は金属音を鳴らすだけ
私に合う波長を持つ毒電波を拾いに行こうか
私はそのために生まれて来たんじゃない
所詮ここじゃひとり
それ相応の孤独もきっと必要だから
幻に変わって今呑んだ熱さを忘れる
同じような顔が並んだ街がまるごと怖い恐ろしい
あの天穹(そら)を包括する「何か」には勝てない

只一つ出来るのは悼む事、残酷さを孕む
勝手に歩いて逃げないし落ちてる腕はとても優しい
無理にこじ開けた時見える輪郭の鋭利さ
終末の次の日に待つ救いの次の永遠の路
そろそろ聖夜忘れる朝に
せめて色は透明にしてくれと叫ぶ
まるで宝石が吐いた嘘
BGMは意味を把握した者からのメッセージ
行き急ぐ下手な捕食者
ぜんぶのぶんしょうかんじになおせ



描かれる47のXXXの砦
何故創り手はその手を止めた?
すべてを包み護るほど優しくはない
とっくに君は僕を赦していたのか
眠りの中の畸形児
私の前から消えなければならなかったの
神などいないほうがいい、
膿んでいく雨の夜
そっと貴方へとかかる橋に火を放つ
舞い降りるわけのわからない何か

祭りの夜の本能の群れ
甘苦き血潮を注ぎたまえ、
女は「可愛くなりたい」生き物よ
抱くままに君と続こう
いまだ全貌を現さない笑顔だった
この場所にいる僕らを墜としめる
まるでゴミ袋に詰められた死体
ならずっと蟲喰(むしば)み続けてやる
ことさら大仰に羽撃いてみせるのさ
朝には躯ごと裏返って死んでいた

内なる幽霊に襲われて
奔走警鐘ランドスケープ
正気と狂気との均衡を保て
断ちたい嘘があるのだろう
母鳥の代わりに卵を抱く
喰われて消えたいと願ったのは
僕の酸素たる唄が生まれた日
守りの薄い鱗を君はほしがる
空回りして自分に刺さってゆくんだ
脳内を跋扈するやさしい波。

"救いの掌は千では足りない"
わたしは夢に凍えた死体です
何を骸とし創(はじめ)とすればいい
蜥蜴の脚で天井にくっ憑いた
勝手に悪夢を造り替えられ
ツギハギの不味い文章をひとつこしらえて
ひとひらの聲に成り得るだろう
火を噴く獣が身に宿る
どうせ狂っていた
幼き日々の呪文のように

いずれ真っ白に消える嘘の冠
赦す腕が僕が掴むから泣いていいよ
今頃恵みの雨が降り注ぎ
せつなく変えるだけの甘さなら
発祥がどことも知らず口遊む唄には
まるで舐めてドロついた飴のよう
延々続く思考の詩世界
嫌なものほど心惹かれる
奇怪な感情を運んで来たよ
悪夢を型どって形にしたいの


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