0701-0800
さまよい果てた亡霊のような気になって
わたしが想うこの全て
血は一滴たりとて流すつもりはない
声に発(だ)さず文字にも残さずに
人間に生まれたことに今さら文句はいわない
それまでがあなたの戦いだ
さあさあ、おかしな人生のはじまりだ
原始的な恐怖に焼かれている
このキレた暑さじゃ
垂涎モノの物語を騙ろう
ボタンひとつで進化する生命体
冷たい珈琲が心臓に沁みる
断崖を疾駆する獣の脚をもって
石鹸の泡に隠れたいと思った
この醜い貌で姿で何が出来るか
ゆらゆら揺れる翅蟲
棘だけを備えて枯れていく
いつしか頭の中に住み着いた化物が
眠れない夜はこうやって詩を重ねて来たね
そろそろビルからお飛びなさいな!
何故って?あいつにあげてしまったからさ!
妄想が熟すまでそんな勿体無いことはしない
記憶辿るままに跳ねてよ
誤魔化すために書いていたならどうする?
痛くない筈の身体が痛い
このままだと侵害するおそれがある
速く駆け抜けて早く早く早く早く
穢れた、穢れたと自らを厭う清らかさで
じぶんがつよいときづけないおろかさ。
さよならするタイミング
切り開けばどっと溢れ出す
魂のない蝶が舞う
幼い日に思い描いた神聖な象牙の塔
砂糖細工のハリボテは
おもいだせるかな、こわいこわい鬼のこと
何処にもいけない花になる
鬼が弔うものは未来
きっと君と僕はもういないよ
秘かに憧れていた 昔の話だ
一途な武器になるのなら
あやふやな存在でいる君を
刺せても切れないもの
毒電波が彩る夢の架け橋を
骨に絡まる苦痛が肉になる
ぎゃあぎゃあと鳴く暴力の余韻
悪夢のふりをした不安な空気
かじられて乾いていると言われたい
馴染んだ手足を使うのがいい
口遊(ずさ)めば目映い
目一杯観察しておこうと思います
さう、それは一種のカムフラージユ
祈りも現実を形作れたら良かったのに
ワタシ過ゴシテ来タ 遥カナル日々ヲ
有り得ない摂理が成立する世界へ
夢想の大地が芽吹き出す
荒唐無稽な光景だけが
送信不可 エラーエラーエラー
哀しみながら誰かの不幸を喜んだ
晴れ晴れ咲く爽やか過ぎるこの空を
もう十分毒されたよ
一対の翼は君の為に飛んじゃくれない
醜い故に鮮やかな、怪しげな船の素性。
「死ね」の顔して「愛してる」
自分は冷酷な悪魔だと嘆いた
彼らは溶かされるほど 堕ちてはいない
睡魔の打撃で起き上がる魚に
乱暴に掘り起こした亡霊は誰
胸にバックリ開いたうろに流し込め
祓おうと向かう心に揺らめく不知火
お前が人々から見捨てられたあの日、
膜越しのキス さらけ出せば醜い
君の空の片隅に光る衛星になれたなら
ラメ混じりの雨に打たれてきらきら
あの白い世界はどこか懐かしくて悲しくて
あの天井を突き抜ける暴挙を
"一緒ニ踊…"
今日制圧したい雰囲気は何?
少しだけ醜くなったって迎えに来てくれる
交差した二本の線 否定する記号×
曖昧が好きなんだねと笑った
浴びせられた血の温度を知る事は叶わない
さあ気ままに排斥
太陽も星である事を忘れて
おいかけるゆめのためにゆめばかりみないでね
油性ペン片手の書き手なのです
半開きの口で 一体何を紡ぐというのだ
気触れる様な羊水の揺らめきも
(奇麗とは限らない)振動を
来るよ来るグルリグルリと
一斉にあかいくちを開け放つ
朱イ蔦ニ変エテシンゼヨウ
纏わりつく無数の腕があるなら
喰ってもわたしは美味くなんかない
依存する言葉で頭殴ってやるよ
考える無機質、機械である
捨てたい文体がある
逢魔ヶ刻に忽然とそびえたつ巨影
見事な不協和音奏でる雑多な回想
カミサマのせいにして生きるのは、
口が裂けて初めて言える嘘を、ひとつ