0601-0700


ばかげたイメージ
お前は何度架空の者を殺した
不可視の鎖
ありもしない病に侵される
何も知らず眠る人の幻に現れる
周囲でざわめく仟の靴音
人は人の夢を喰む
互いの眩さにもがく
包帯の裏に刻んだ文字など吐き気がする、
いちばんざんこくなほうほうで

ワタシ・アナタニ・アゲタイ
蒼い薔薇を一輪添えてくれるほうが好き
その時私が流すのはきっと
捕らえて飾って函へと閉じて
痛いと思った時にはもう
真実は雪の下に埋もれてる
それはきっと透明ではないから
帰り道すら帰りたくなくて。
うめく鼓動に耳澄ます
偉大な恐がり

地獄の底で泣く鴉
住人は他人の仮面で噺す
処罰を林檎に与えてみた。
見えたらもう手遅れ
下品なピンク色の卵
桜の一部になれた人は幸せなのかな
不自由な言葉だから
笑うのに理由が必要?(笑)
生きてる限り無駄口叩け
圏外に追いやられた答えがある

密かに暗号送ってる誰かの仕業
諦め気味で懲りない厄介者だ
懐かしい無へのかけら
ああ、ここにもあそこにも…
あれはそういうのが好きだから
あなたの火が燃え移った
自分の中で引いた日付変更線
全滅の予感に震えている
キミアレルギー
これじゃ闇に笑われてしまう

呪文のような唄に惹かれて
そろそろ可燃ゴミに分別したい
ボーゼンジシツマッシロケ
見たくないよ 見たくないよ
獏に喰われてしまえ
君やあなたやオマエがいない
誰かの言葉と混ざり合って歌になる、
私は 僕は <あなた/君>だよ
(めをあけてほしい)
境目を見失いやすくなったのは



それは、容赦ないパーティー。
イマジナシオンの躁鬱
煌めくまでもないと鴉が嘯く
アレの巣窟と知りながら
モノクロの海を泳ぐ
回想パズルピースの証言
暴悪シュレッダー
葛藤した末の狂気な決断
鎧纏う瓦斯
まどろっこしい微睡みに

感情の詰め合わせ
遺伝性遊星症
投げられた賽の目をいじる
無期限の契約を
狂っちゃいたい、狂っちゃった
秒針を妨害する
見えない蝶々追いかけて
そろそろ茶番は終わらせなさい
わざと手抜きで封じてる
死神志望の天使の動機

セロハンで透かす午後
ラメ混じりの雨が降る日に
ひとしずく、星みたい
螺子巻き人形は笑わない
泥船チューンナップ
罰せられても×す価値はある
手放しはしない、世界の終わりに
人知れず、木々の舞い
掠れる僕の声にケラケラ笑う君
見えないままに進むほどに

相槌を鬱、躁ですか
定義不明な使者の魂
身体はぎぃ、とおれて
月の光が逆さまになる
無言でラムネを寄越す少女
貴方と粘液と私と怪異
くるくる頭ん中で踊るだけよ
幸せは路地裏にある
忘れさせまいと言うように痒いんだ
少女の亜種が生まれ続ける

使い古された闇に今更飛び込んでも
電話越し表情(かお)は見せたくないから
毟った花の種類を知りたい
欲しがった気持ちはずっと近くに
頭蓋の淵でガンガラドゥ
野晒しの感受性を餌食に
看破(みやぶ)って下さい、わたしを蝕む妄想だと
真なる御言葉を騙る舌
成り立つのは不変の関心
リアルじゃないことを楽しめよ


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