0401-0500


夜こそ あなたを覆う 殻であり
ゆらゆらと仄蒼い炎
曖昧な輪郭を切り取って
きっとそれは美しいのだろう
胸に貼り付く 影が捻れた
身体はやがて毒を孕んだ
そこに死体があるわけじゃなし
お前にとって100%都合のいいものが神か
いざ 美目麗しき戦いの場へ
やがていつもの星空を見る日に

蒼い空は赭い空には出来ない
奇妙な夜は紫の紅茶でどうぞ!
おいしいのだろ むらがるのだろ
どうか皆様、盛大な拍手を。
自動厭世変換装置
歪められた肉を溶かす音
折り重なる悲劇の欠片
感じないと思う痛みは誤魔化せない
悲鳴のあげかたを知らない
蛇のようにつめたく沈んで

この世はグズグズと音を立てて
ろくでもない思考の卵
冷たい月の光の下で
チューニングの合わないラジオ
たとえばなしは悪質に変容して
載っていた記録が見付かりません
彩られた柩の何と空しいことか
嗤うがいい 俺の弱さを
舞い踊り吼える今宵は宴
二者択一の瞬間はいつだって現れる

叢どよめく獣の棲処
両手広げ、それは神のように
どこか神々しいおぞましい笑顔を浮かべ
ラメマジリノアメガフル
正体の不明さと自分の世界の狭さ
歌が悲鳴に変わってしまった哀しいお話
真に重要なのは君に内在している赭い色
刃を向けることも厭わない
身に巣食う獣だったのならば
もしもその時にお前に喰われてしまっても

解っていたのに 筈なのに
記憶に刻み付ける詩の群れ
涙を降らすのがどの国か解るんだ
やさしくある大樹のように
盛大な沈黙にきっかけを呼び込んだ
蟲は栄養価の高いお食事です
体内デ行ワレル正邪ノ更新
イカれてイカした呪文唱える
十重二十重(とえはたえ)の惰眠を越えて
この心臓は生焼けのまま



B級に染めた現実
砕けた画面に尚も映るもの
少しも加減してない
どうせなら隅々まで
涙の粒に込める本音は、
勝ち取った色はあの色
通い合うのならいっそ殺して
この闇に放り投げた大切な言葉
呼び覚ましたのは第二の感情
痛みさえも互角に渡り合え

石の上で三年経った後で
人間と化物は仲良しなのです。
崩した砂の城に根付く何か
私は透明な蟻でありたい
明るい夜を
壊れ行け妄想
プログラムされた怪談
凍える風に思い知らされながら
バナーコレクターの大掃除
嘘泣きアリス

庭先に埋めたやさしい貴方
皆が迎える結末を私だけが知っていた
竜頭荼毘
弔いの火は君の好きな色をしていた
化けの皮一枚繋げて
等身大の神様
抱えた痛みも悔いも、全て、
後遺症に悩まされたい
感謝の涙を雨で隠した
剥がされたシールの跡、時を経て

妄想をむしゃむしゃ
脳髄307番地
熱に浮かれ見た光景とは
正気、予想上回る
変わらない救済の歌
染め上がる快楽が美酒を生む
至上たるその影を追え
ホワイトアウト・クリスマス
今夜隙をみて伺いますよ
シリアルキラーの憂鬱

欠損フェチの人形遊び
損傷、意に介さず
時に羽撃く大鷲のように
弱音で騙して
新たに入力する単語は
サーバーに潜む生物
痛みに慣れていく
共有する悪夢の淵
蒼白の皇帝の杖
誰よりも強く斬り伏せる者


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