「近藤さん。犯人確認できたぜ」
「どんな男だ?」
「身なりは、普通の人間と大差は無いが・・人質に、子供を抱いている」
「子供だと?」

犯人から見えないように、茂みから、近藤と土方は様子を確認する。通報したおかげで、ギャラリーが集まりだした。
遠目からで見えにくいが、犯人は子供を抱いており、手には、長い刀を持参している
二人して苦みばしった顔を見せた。下手に動けない

仮に動いたとして、勝てるかどうか正直分からない。肝心の沖田を呼んでいるが…
考えを巡らせる二人の後方から声がした

「スイマセン。助けてください!僕の弟なんです。あそこに居るの」

なんだぁ…?。土方は面倒くさそうに振り向くと其処には隼人がポツリと立っていた
見た瞬間、違和感に襲われる…。
ハチミツ色のサラサラの髪。日の光に当たるその髪は、時折金髪にも見える。
ラピスラズリの様な瞳…。瞬きをするたびに、宝石の様にキラキラと輝いた

それに…

「こいつァ…総悟の小っせェ頃にそっくりだ…」
土方の言葉に、思わず近藤も頷いた。
しかし二人ともまだにわか信じられないような面持ちで隼人を見ている。
でもまさか…。いや、ありえない。もうアレから5年経つ…。そんな事はありえない、他人の空似だと自分に言い聞かせる。
 が、どうにもこうにも、言い聞かせれる様な次元の問題ではない事も確かで…
見れば見るほどに似ている。それに、自分達の考えている予想に、どうしてもピタリと当てはまってしまうのだ。

神楽の瞳と同じ色。総悟に殆ど瓜二つの顔、そして髪の色…。
土方は聞かずには居られなかった

「坊主、母ちゃんの名前は…?」

さらりと隼人は答えた

「神楽と言います」

……To Be Continued…








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