番外編 完

―――何度目かの正直。
あたしは今、沖田の玄関に居る。
何でかって?さっきいいムードだったでしょ?そのまま行くと思った?
うん。あたしも思ったヨ。あんな甘い、甘いキス。全身がチョコレートみたいに、トロトロ溶けるかと思ったノ。
そう、あたし、このまま、シちゃうんだって思ったンダ。だってそうでショ?
誘ったんだもん。あたしが望んだノ。だからキスした。柔らかくて、あったかくて、気持ちよくて、幸せに浸れた。心から思ったノ。総悟とシたいって。

なのに、総悟、いきなり起きて、悪りィって…。
悪りィ?あたしが誘った。シてもいいと思ったノ。なのに、総悟、あたしから体離して、
頭冷やしてくるって、今度こそ振り返らずにあたしの部屋から出てった。出てったノ…。

分かってるヨ、総悟は、あたしの約束を、忠実に守ったダケ。
今ほど、こんなにあの約束を呪った事はナイヨ。あたし、しばらくボー然としてた。放心状態ってやつネ。
でも、でもね、このままじゃ行けないと思った。だから、あたし立ち上がったの。靴なんて履いてない。裸足。
総悟のドアの前。こんなにドキドキしながらドアノブを握ったこと、一度もないヨ。
ね、頑張れ。あたし。頑張れ、あたし―――――。

.......

マジでビビッた。危うくあのまま押し倒す所だった。いや、押し倒した。
華奢で白い体が、ワンピースから見えた時、やばいと思った。仕方ねェだろィ。好きで好きでたまんねェ女が其処に居るンでィ。持ちこたえた俺を褒めてやりてェ。
何度も、何度も手を出しそうになっちまった事がある。それをアイツは知らねェだけで…。
あいつもあいつだ。あんな行動、誘ってるとしか思えねェ。だが、あいつと約束した言葉がまるで鎖みてェに俺を縛り付ける。
手を出しちまったら…。そんな事を考えると身が引いちまう。
アイツとヤリてェ。そんなモン何度考えたか分かりゃしねェよ。ただ、最後の最後の理性が俺を止める。

結局の所、俺はあいつと別れたくねェ。たったその一言が俺の理性を引きとめるんでィ…。


.....

神楽はゆっくりとドアノブを回す。吸って、吐いて、深呼吸。それでも心臓の音は大きく、大きくなるばかり。
はだしで、ぺタ、ぺタ。歩く。リビングを見てみたが居ない。もの音一つ…しない。
「―――総悟?」
神楽はリビングに立って声を出す。するとベットの所からまるで確認するように、声がした。
「―――神楽?」
シーツに背をつけていた体を総悟は起す。神楽はベットにへと足を向けた。声だけではなく、しっかりとその姿を確認できた事で、沖田の表情は目を見開いた。沖田がベットから降りようとするより早く、神楽がベットに腰をかける。沖田は若干参ったように顔を曇らせた。
「えっと…だな。まだ――。」
言葉を出す側から、沖田に抱きついた。ふわりと。沖田は目を見開いたまま固まる。神楽は沖田の胸に自分の頭をすりすりと寄せる。両手はしっかりと沖田の背に回して…。沖田は息を吸い込んだ。神楽の耳に聞こえるほどその音は高く、速い。神楽は瞳を閉じた。沖田の服からは、あの、いつもの香水の匂いが香る。
神楽はこの匂いが大好きだった。抱きつくと、離れて、家に帰って、一人になっても、ふとした瞬間にふわりと鼻をくすぐるこの香が、まるで包まれているようで、大好きだった。

「か、神楽…。マジで待っ――。」
「待たなくて…。もう待たなくて、いいアル…。」
沖田の手は、神楽の肩に置かれたまま、止まった。あいかわらず神楽の腕は沖田の背に回されている。
神楽はゆっくりと顔をあげた。そして沖田の顔を見ると、柔らかく微笑んだ。

「総悟、大好き…。」
そっと目を瞑り、そっと口に触れた。その温度はすぐ離れてしまい、名残惜しいモノで…。沖田は、迷い、その言葉を一度喉の奥へと飲み込んだ。
柄にもなく、恐かったと後に彼は言う。
そんな沖田の様子をみた神楽は、柔らかく笑いながら、首を振る。
すると、沖田の唇はゆっくりと、今度こそ開いた。
「―――いいのかよ…。」
沖田は、何てありきたりな言葉だと思う。どこのドラマでも使われてるような安い台詞を自分が言う様になるとは思わなかった。神楽は返事の変わりにゆっくりと沖田の首へと腕を絡ませ、下からすくうように唇を重ねた。沖田は、頭が真っ白で、何も考えられない程だったが、舌から伝わる熱が現実へと呼び戻し、神楽の腰へと腕を絡ませ、引く。
神楽の柔らかい髪が角度を変えるたび、ふわり、ふわりと揺れる。
一度、名残惜しくもその温度を離す。沖田はゆっくりと神楽を横たえ、その背にシーツを這わせた。神楽を下に、沖田は見下ろす。その空色は、まるで本当に空に浮いてるように、ゆらゆらと動く。瞬きをしても、しても、そこに映っているのは自分だけで、それが堪らなく沖田は嬉しかった。沖田は神楽のおでこを晒し、そこにちゅっと唇を落とす。一瞬だけ、神楽は目を瞑った。

沖田はそのまま流れる様に頬に温度の欠片を落とす。その欠片は沖田の熱を含み、離れても、火傷するほど火照った。そのまま沖田は神楽の首筋に温度を埋める。そしてここにも欠片を落とした。触れた先からいくつモノ欠片が落ちていく。それは段々と多くなり、やがて神楽の体全体を火照らして行く。

こんなにも優しく、壊れないように、大切に、大切に触れたのは、沖田は初めてだった。
沖田は、首筋から神楽の口へと温度を流す。自然と開かれたその唇に沖田はゆっくりと舌を絡めた。
ゆっくり、ゆっくり、呼吸を置いて、紡(つむ)いで、離れて、落として…。
もう、ずっと前に、初めてちゃんとキスしたのも、このベットだった…。
あの頃と同じ様にその気持ちは色あせる事なく、より深く、より愛しいと神楽は感じたのだった…。

沖田は、優しく、本当に優しく、神楽の太股に手を沿え、這わした。
神楽の体は未知の体験に自然とピクリと震える。沖田は、唇から温度を置き去りに、再びなだめる様におでこにちゅっと音を鳴らした。
そしてそのまま耳元へとそれは流れる。そして囁いた。
「―――好きでさァ。」
瞬く間に潤み、神楽の目尻から、一本、伝う。
「…あ、あたしも、総悟が、大好きダヨ。」
そう言った後、自然に、引き合うように温度が重なった。唇と唇の間から聞こえる音は、ちっともいやらしくなく、お互いが唄っている様にも思えた。
好きだと…。愛してると…。

沖田は、するりとワンピースの中に手を這わせ、それをゆっくりと脱がせる。
「ね、ま、待ってヨ。明かりだけ、落として欲しいアル…。恥ずかしくて、死んじゃいそうナノ。」
きゅっとめを瞑る神楽が可愛く、沖田は部屋の明かりを落とし、枕元の淡い電気だけにした。沖田は、ゆっくりと神楽の服を脱がす。
ニットのワンピースから漏れたその体は、淡くオレンジ色に照らされ、沖田が思わず声を失うほど綺麗だった。神楽は恥ずかしそうに、でも、ちゃんと瞳を開けて、その空色に沖田を映し出した。沖田は、柄にもなく緊張している自分に心底驚く。本当の意味で女に触れると言う事を初めて体験した。

体中の血が巡り、加速し、沸騰する。熱くて、熱くて、どうにかなるんじゃないかと思えたのは、どちらもだった。

沖田は喉を一度鳴らし、その曲線に手を這わした。神楽は目をきゅっと瞑り、沖田のシャツをくしゃりと掴む。沖田はやんわりと、やんわりとその曲線に手を這わし、揉みしだく。緊張からか、神楽の体はずっと固まったままだ。
沖田は手を止め、シャツを脱ぎ、そのまま神楽の体にピタリとくっつけるように抱き寄せた。肌と肌がくっ付いて、それはとても暖かい。
「恐いか?」
沖田が静かに言うと、神楽はコクンと頷く。沖田は神楽の肩に唇を落とした。
「柄じゃねェが、俺も緊張しているらしい。」
沖田が言うと神楽は驚いた様に顔をあげた。
「お…前が?」
「あぁ、どうやらな。」
神楽は沖田の体に手を沿え、心臓まで持って行く。そこに手のヒラを当てると、早く、深く、打ちつける音が聞こえる。
指先から、その振動から聞こえる。唄ってる…。
神楽は沖田の背に腕を絡めた。腕からも、手からも、お腹からも、伝わるその振動が、その温度が愛しかった。
上と下でくっつくその心臓が重なる様に音を奏でて、それはとても心地よく響いた。
沖田は神楽に唇を落としながら、ホックをパチンと外す。一瞬、ほんの一瞬隠そうとした神楽だったが容易くその手は捕まえられた。やんわりとその手をシーツの上に縫いつけたまま、沖田の唇は鎖骨へと降りていく、なぞる様に落としていく。そしてその下へと更に降りる。曲線をゆっくり、ゆっくりのぼる。神楽は儚い声で鳴く。

沖田は、小さな突起を見つけると、生暖かい舌で、それをゆっくりと絡め取った。神楽の口からは切なげな声が漏れ、沖田の口からは甘い音が漏れた。反対の曲線が寂しくないようにと、沖田はゆっくりと手で愛撫をする。綺麗な形の乳房は沖田の手によって、形を変える。しだいに突起は硬くなり、自己主張をするようにピンと立つ。それを歯で甘噛みしてやると神楽の体は大きくしなり、一際大きく鳴いた。

人差し指と、親指の腹で、優しく、捏ねるように、擦り付けるようにしてやると、その度、神楽は小刻みに鳴く。
息も上がり、酸素が足りてない中、沖田は再び唇を重ねる。先ほどより荒くなった舌は口の中を暴れまわる。
でも、それでも神楽は嬉しかった。沖田は、ゆっくりとその下へと手を伸ばす。ウエストを抜け、太股を通り、たどり着いた先。
沖田はゆっくりと指を這わした。其処は湿り指にぬめる様な感触が纏わり付いてきた。
その感触を擦り付ける様に、ゆっくりと動かす。神楽は高く甘い声で、鳴く、鳴く、恥ずかしいと、また鳴く。

沖田は、ゆっくりとそのぬめりの奥へと差し込んだ。
「ひゃぁっ…い、痛いっ…総悟イタイ…。」
神楽は涙目で沖田にしがみ付く。沖田は神楽の頭をポンポンと叩き、その頬に欠片を落とす。
沖田は、そのまま下へと行く、神楽は焦る。
「そ、総悟っッ…何処に…ひゃぁぁ…。」
神楽は、自分でもよく知らないその場所に息がかかるのが分かり、それと同時に生暖かい何かの感触が触れたと声をあげた。足を固定され、沖田のその舌は、神楽に優しく、触れる。神楽はいやいやと身をよじろうとするが、内側からあふれ出る、その味わった事ない快感の所為で力がまったく入らない。沖田の舌は、小さな突起をつつく。優しく、優しく、舐める。本当に泣き声を混じらせ、神楽は鳴く。鳴く。その感触に、その温度に、耳へと届くその音に…神楽は支配される。中に、外で、沖田の舌は触れる。しめっていた其処はトロトロになる。

止めてと言う懇願はあっさり無視され、その快感に神楽は打ち震える。感覚が短くなり、自分の体がおかしくなる事へと恐怖で、
神楽は泣きながら鳴く、鳴く、泣く、鳴く、泣く…。
刹那、一際高い声で鳴く。神楽の体は振るえ、跳ねる、シなる。鳴いて、鳴いて、枯れるまで、鳴いて。
真っ白になり、目はちかちかと霞む。沖田は唇を拭いながら、神楽の首筋に顔を埋めた。
「気持ち良かっただろィ?。」
首筋からこもった声が響き、でも、なんと言っていいのか分からない神楽は、ただただ頬を染めた。
「―――痛いけど、我慢できそうか…?」
沖田は耳元に口をつける。
神楽はゆっくりと頷いた。沖田は、目尻にキスを落とし、神楽のトロトロに蕩けた其処に自分をあてがう。
先を容易に飲み込んだが、瞬く間に神楽は顔をくしゃりと歪める。沖田の腕を掴み、爪が食い込む。跡が付く。
すこしずつ、少しずつ、飲み込む。神楽の頬は、流れてくる涙でいっぱいになる。それでも止めてとは一言も口にしなかった。沖田の腕に跡を残しながら、ただただ、耐えた。途中、声には出さないが、我慢出来ないように、大きく首を振る。涙が頬の上でぶれる。目をぎゅうと瞑り、泣く。
沖田はどうしようかと迷う。そして泣く神楽のために痛みから解放させようとする。それを神楽はくびを振って嫌がった。もうどっちの意味で首を振ってるのか分からなかったが、神楽は振った。しめった頬に桃色の髪がくっつく。その髪を手で沖田は退けると、涙を舌先で舐めた。ふき取るように舐めた。

沖田は甘く、神楽の口を塞ぐ。絡めて、塞ぐ。
沖田はゆっくりと埋める。神楽は痛みを誤魔化す様に、その甘い感触に没頭する。
どんなに気を紛らわしても、痛いものは痛い。正直な感情は、口を塞がれてるなら、せめて涙だけでもと押し出す。
痛くて、痛くて、たまらない。いっそ逃げ出してしまいたい。
それでも、何も言わないのは、やっぱり、気持ちが其処にあるからこそだった。
沖田は、全て埋め込むと、ゆっくりと動く、それが又神楽には堪らなく痛く、よりその舌の感触に没頭する。
それでも涙は正直で、頬は真っ赤になっていた。
「神楽…俺はもう十分でさァ。十分過ぎる程幸せだと今、思ってる。そんなに辛い顔して耐えなくても、この先幾らでもチャンスはあんだから、無理するな。」
沖田は神楽のおびただしく濡れた頬を手のヒラで拭いながら言った。
神楽はブンブンと首を振る。
「違うネ。あたしは今幸せアル…。痛くて、痛くて、たまらないけど、その痛みの分、幸せアル…。」
下から沖田を見上げるように言う。その顔は本当に幸せそうだった。沖田はたまらない様に口を塞ぐ。そして繋がったその場所をゆっくりと動かす。
気持ちいだとか、そんな簡単な言葉で何か片付けられない様なこの気持ち。
此処に来て、やっと自分の宝物を手に入れたと沖田は感動した。

痛みに、少しづつ神楽は慣れ、解放されていく。
沖田の首に腕を絡めて、もっと、もっと、くっ付きたいと、口を交わす。
突き立てる様に、押して、抜いて、押して、抜いて…。どんどんと沖田の余裕はなくなる。
神楽の唇を紡ぐ余裕もなくなる。神楽はそれでも嬉しかった。首に絡ませた自分の手を、沖田の首ごと引き、抱き締める。下から来る振動にだけ二人とも酔いしれる。微か、神楽の鳴き声が聞こえる。
沖田はその声を聞く、込みあげてくる熱と共に混ぜる。
空耳ではない神楽の鳴き声が響く、突き上げるその速度は速さを増す。
刹那、自分の体がシなった時の様に、沖田の体が強く震えた。神楽はちょっとだけ、驚いてしまう。
しかし、沖田の呼吸が、先ほど自分が経験した時のモノと一緒だった事で、理解し、頬を染めた。
沖田は神楽の上に被さるように力尽きる。
「あ、あの…気持ち良かったアルカ…?」
神楽の首筋へと顔を埋めている沖田に、質問を投げかける。しばらくその質問の答えは帰ってこなかったが、神楽を両手で強く抱き締めながら口を開く。
「そんな言葉で何か表現出来る様な簡単な気持ちじゃねェ。正直言って、俺ァ今感動してる。」
沖田の言葉に再び神楽は驚く。
「感…動?」
「そ、感動でさァ。」
そういいながら沖田は神楽を更に強く抱き締めた。
神楽は、幸せで、幸せで、たまらず、沖田の胸にと顔を埋め、目を瞑り、その温度に身を任せた―――。

.......

白いシーツの中に、紛れもなく神楽が居る。
何度、何度願ったか、分からねェ。どんな女でしても同じだと思ったその行為は、初めて意味が付いた。
こんなにも、深く意味付いた行為を俺は他にしらねェ。
幸せで、幸せで、この先も、ずっとずっと残して置きたいと思う。
シーツに流す、桜色も、透明がかった肌も、かかるその寝息も、温度も、感触も、全部閉じ込めて置きたいと思う。ふと、本当にふと、思い浮かぶ。残しておけばいいんだと…。

この世の中で、どんな絵の才能がある画家が書いたよりも、何億と言う単位で売られていく絵よりも、レンズ越しに映るこの絵が、一番綺麗だと俺は思う。一番価値がある、値段なんかつけられない、絵だと言える。
俺は、そっと手に力を入れた。
記憶されるその『絵』を残し、俺は神楽をもう一度抱き寄せた。
多分俺はコイツ無しでは生きられねェ。だがそれでもいいと思う自分が居る。それがいいと言う自分が居る。
俺は、それに従いたい…。

そう思いながら、やわらかい桜色に顔を埋めた…。



.....

ね…総悟、写真現像したの見ようヨ。
あ?あぁ。
何?見たくないアルカ…?一生に一度の宝物アルヨ…。
いや、分かってるんだがな…。

何言ってるアル、じゃあ私が先に見るアルヨ!あっ!コレ銀ちゃん泣いてる。あっ、ゴリまで…。
姉御もちょっと涙ぐんでるアルヨ。それに総悟も緊張してるアル。
あっ。トッシーとミツバ姉が手を繋いでるアル。
コレは、控え室で姉御が取ったやつアルナ。あっ!コレめっさ綺麗に取れてるアル…。
あぁ〜!本当に感動した結婚式だったネ。総悟なんかあたしのドレス姿見て、固まってたし…。

ン?コレ何アルカ?
エ?これ何時?エっ?ちょっと、コレ…。

総悟ぉぉぉ!!何アルカ!コレ何時撮ったネ!

いや、ちょっと遊びで撮ったあと、カメラ使わなかったんで、なァ…
なァじゃないアル!絶対許さないアルヨ!

――ナンだかんだ言いながらそれもはめてんじゃねェかよ。
だって…。だって、素敵な思い出デショ?

確かにな、じゃココにっと、『祝!初エッチィ!』ってな。
馬鹿ァァ!そんな事書くなヨ!
信じられないアル!…。『シネ!』っと…。
シネってお前…。酷くネ?

そうアルカ?じゃぁ…じゃぁ、ね。今夜――――。

FIN


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