そして翌朝。
奈良家の朝はいつもと少しだけ変わっていた。
「なんだい、父ちゃんもシカマルも、楽しそうだね。」
「まぁな。カミコが帰ってきたんだ、嬉しくてたまらねぇよ。」
「いうねぇシカマル。――――と、ごっそっさん!んじゃおりゃ迎えが来たから行ってくる。」
「! 俺も一緒に行く。」
「二人とも気を付けてね!!」
二人はバタバタと廊下を歩き、そして玄関の扉を開いた。
「おはようございますシカクさん!シカマルも!」
「―――あぁ、おはようカミコ。」
「はよ。 ……なんか、懐かしいな、この感じ。」
「ま、カミコなら迎えに来るって思ったしな。」
「ふふ。行きましょうか。」
そして三人は歩き出す。
四年前に止まった時計の針がまるで動いたように。
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